他県の防災活動や課題報告 基山で自主組織リーダー研修会

全国自主防災組織リーダー研修会の内容を報告する坂口嘉信さん=基山町民会館

 基山町内の自主防災組織のリーダーを対象にした研修会がこのほど、町民会館で開かれた。基山町第3区で自主防災実行委員会長を務める坂口嘉信さん(67)が、参加した全国自主防災組織リーダー研修会の内容を報告した。

 全国研修会は昨年12月に東京都で開催され、各都道府県の取り組みや課題などが報告された。親子で防災について考えるため、授業参観日に避難訓練を実施している自治体もあったといい、坂口さんは「子どもの時から災害に関する知識や意識を培うためには教育現場や地域の協力が不可欠。災害があっても命を落とさない地域づくりをしなければならない」と呼びかけた。

 基山町の研修会には全17区の自主防災会から約50人が参加。県や同町の防災アドバイザーを務める山口大大学院の瀧本浩一准教授による講演のほか、土砂災害が起こりやすい危険箇所を確認するワークショップなどが行われた。(鳥栖支社・井手一希)

© 株式会社佐賀新聞社