【フィギュア】ロシアの競技人口が1年で約37万人減少もタラソワ氏「すべて一時的なもの」

タチアナ・タラソワ氏

フィギュアスケート大国として知られるロシアが〝危機的状況〟を迎えている。

ロシアは2006年トリノ五輪男子金メダルのエフゲニー・プルシェンコ氏や18年平昌五輪女子金メダルのアリーナ・ザギトワ氏など多くのスターを輩出してきたが、同国メディア「sports.ru」によると、同国スポーツ省はフィギュアスケートの競技人口が22年から23年の1年間で37万5000人減少したと公表。同国内で公式にフィギュアスケートに携わる選手はわずか24万7000人だという。

この現状に名伯楽のタチアナ・タラソワ氏は、不満をのぞかせている。国際スケート連盟がロシアのウクライナ侵攻を受け、一昨年からロシア勢を国際大会から除外している点を引き合いに「今の私たちは大規模な参加について話すべきではない。私たちは国際大会で競争する機会を奪われている。このことを考えて、今では子どもをフィギュアスケートに連れて行かない親も多い」と苦言を呈した。

その一方で「これはすべて一時的なもので、制限が解除され次第、フィギュアスケートの人気は再び高まり始めるだろう。フィギュアスケートはロシア人の大好きなスポーツだからだ」ときっぱり。強気な姿勢を示したが、厳しい立場であることに変わりはなさそうだ。

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