【巨人】元監督の堀内恒夫氏が阿部監督のバント采配に言及「ちと堅実すぎやしないか」

堀内恒夫氏

巨人の元監督で野球評論家の堀内恒夫氏(76)が6日、自身のブログを更新。1点を追う9回無死一塁での3番・丸のバントについて言及した。

堀内氏は巨人が1―2で敗れた5日のDeNA戦(東京ドーム)について評論。7回2失点の先発・戸郷について「7回を2失点で抑えたんだから責められることはない」
としながらも、「戸郷が投げるということは相手も開幕投手。これからは1つ勝つことがしんどい、そんな試合が続くだろう。だから、あえて言うよ。戸郷よ、2―1で負けるな。1―0で勝たなきゃ。頼みましたよ」とエースとしての投球を求めた。

続けて堀内氏は1点を追う9回無死一塁で「3番・丸」が初球バントも、捕ゴロで一死一塁となったプレーに言及。「最後に巨人のバント問題。いや、問題ってこともないけどさ」と前置きすると、「丸が奇をてらって自らやったのであればいい。でも仮にサインであるとするならばちと堅実すぎやしないかと」とベンチの采配だった場合は疑問とした。

さらに同氏は自身の経験としてV9時代の土井正三氏の名前を出し、「本当は土井さんも好きに打ちたかったけれどその後の王さん、長嶋さんの打席を活かすために自分の生きる道を探してたどり着いたのが『バント』だった」と振り返った。

「それを『自己犠牲』と呼んだがちゃんと役割分担があったわけさ。今で言うなら門脇や吉川がバントするのと主力がバントするのとでは意味合いが違うと思うよ。スタンドのお客さまは王さん、長嶋さんのバントを見たかっただろうか」と疑問を投げかけた。

それでも巨人を愛するOBとして就任1年目の阿部監督を応援。「勝つことは大事でもシーズンは始まったばかり。活気あふれる阿部野球に期待していますよ!」と最後は阿部巨人にエールを送った。

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