名誉市民 久米民之助邸宅の洋館移築 群馬・沼田市

明治・大正の時代に活躍した沼田市の名誉市民久米民之助が東京都内に構えた邸宅の洋館がこのほど市内に移築され、6日完成記念式典が行われました。

久米民之助は、1861年に沼田藩士の長男として誕生。大学では土木学を修め、皇居の二重橋の設計を担当しました。また実業家、衆議院議員としても活躍し、晩年、沼田公園を整備したことでも知られています。

洋館は、沼田市の中心市街地にある大正ロマンをイメージしたエリアに完成しました。鉄筋コンクリート造りの平屋建てで面積は、約80平方メートルです。間取りや建材は時代と共に変更されていましたが、移築にあたり、建設当初の姿に戻す復原が行われました。

外壁の白いタイルや室内の壁紙は、解体調査の際に発見された建築当初のものを基に、また、シャンデリアやソファは当時の写真を参考に復原したということです。一部、当時の建築部材も使用していて、床と天井に設けられた窓を除くと、その部材を見ることができます。

6日は、記念式典が行われ星野市長や関係者らが出席し、テープカットで完成を祝いました。

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