【桜花賞/穴ライズ】「末脚は一級品、実績不足を補うだけのポテンシャルを秘めた1頭」 単勝オッズ15倍超の伏兵

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■ライトバック

前走のエルフィンSは、1000m通過が60秒6というスローペースの中、中団馬群の中でジッと我慢をして進めると、ゴーサインが出された直線では鋭く弾けて差し切り勝ちを飾った。2着馬はのちにGIIチューリップ賞を制するスウィープフィート。相手に恵まれての勝利ではない。

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8月のデビュー戦で見せた脚もすごかった。直線入り口ではほぼ最後方と絶望的な位置だったが、残り1ハロン手前で右ステッキが入るとグングンと加速。最後は前2頭が粘る展開を、上がり3F32秒8で突き抜けた。末脚は一級品で、このメンバーに入っても引けは取らない。

唯一の敗戦となった前々走のアルテミスSは、イレ込みがきつく、終始折り合えていなかった。そのような状態で4着ならば、むしろ評価していい。このように折り合いに難があるだけに、GIでペースが速くなればレースがしやすくなるはず。重賞未勝利の身だが、実績不足を補うだけのポテンシャルは秘めた1頭だ。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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