未勝利のチームを救ったのは“象徴”MF宮澤裕樹! 最下位札幌、G大阪を下して待望の今季初白星

2024明治安田J1リーグ第7節が6日に行われ、北海道コンサドーレ札幌とガンバ大阪が対戦した。

本拠地『札幌ドーム』にガンバ大阪を迎える最下位の北海道コンサドーレ札幌は、第6節終了時点で唯一の未勝利チームに。ミッドウィークの名古屋グランパス戦では、1-1の90分にFW永井謙佑に逆転ゴールを許し、今シーズン初めて先制点を奪った試合だったが、土壇場でひっくり返されていた。対するG大阪は、1試合未消化ながらも2勝3分の6位。7連敗で終えた昨シーズンから一転し、ここまでJ1最小失点数となる『3』と守備面が安定。前線には、3得点1アシストと好スタートを切ったFW宇佐美貴史が“エース”として君臨している。

試合序盤から保持スタイルを志向する札幌が、ボールを握る展開が続く。その中で、違いを作ったのはMF小林祐希やMF荒野拓馬だった。19分には、その小林がピッチ中央やや右寄りのFKから、相手ゴールを脅かすも、ここはGKの好守に阻まれた。

対するG大阪は、前から嵌めにくる相手選手を自陣に引き込みながら、その背後のスペースを突いて応戦。また、30分にはFWイッサム・ジェバリのFKがポストを強襲すると、直後のCKからDF福岡将太がゴールネットを揺らす。が、ファーサイドに溢れてきたボールを押し込んだ同選手のポジションがオフサイドだったため、ゴールが取り消された。

スコアレスで折り返した後半、最初にチャンスを迎えたのはG大阪。MF食野亮太郎がドリブル突破からペナルティエリア内にスルーパスを供給すると、走り込んできたMF坂本一彩が足先でシュートを放つ。しかしここはGKに阻まれ、溢れを拾ったジェバリのシュートも相手DFにブロックされた。

徐々に主導権を取り返しつつあった札幌は63分、サイド攻撃からチャンスを作ると、セカンドボールを拾った2次攻撃では、荒野の虚を突いた右足のシュートがバーを直撃。ホームの大声援を後押しに、ゴールの予感を漂わせてきた。迎えた73分、ついに“赤黒の勇者”がゴールをこじ上げる。MF浅野雄也とのコンビでペナルティエリア内に侵入したMF長谷川竜也が正確無比のクロスを供給し、最後はクラブ一筋の“アイコン”であるMF宮澤裕樹がヘディングを叩き込んだ。

その後も攻勢を緩めない札幌は、左サイドで仕掛けるDF菅大輝を中心に、追加点を奪いに前へと出る。82分には、背後のスペースを突かれたところから、ゴールネットを揺らされたが、またしてもオフサイドによりゴール取り消しに。そして試合はこのまま1-0でタイムアップ。札幌が待望の今シーズン初勝利。反対にG大阪の開幕無敗記録は『5』でストップし、クラブ新記録達成には至らなかった。

札幌は次節、アルビレックス新潟と対戦。G大阪は、未消化分の第3節横浜F・マリノス戦をミッドウィークに挟み、第8節でサガン鳥栖と相見える。

【スコア】
北海道コンサドーレ札幌 1-0 ガンバ大阪

【得点者】
1-0 73分 宮澤裕樹(札幌)

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