菊池雄星、強敵ヤンキースに6回途中7K・無失点の好投! 敵将も「得点のチャンスがほとんどなかった」とお手上げ

現地4月5日、敵地で行なわれたニューヨーク・ヤンキース戦に先発した菊池雄星(トロント・ブルージェイズ)は、5回1/3(96球)を投げ、被安打4、無失点、7奪三振、与四球2と好投を見せたものの、打線の援護なく今季初白星はお預けとなった。

相手先発マーカス・ストローマンとの白熱した投手戦を繰り広げた。初回2死後に主砲アーロン・ジャッジに四球を与えたものの、4番ジャンカルロ・スタントンから空振り三振を奪う立ち上がり。

2回もアンソニー・ボルビ―に中安打を許すも、アレックス・バーデューゴの打席で盗塁死。バーデューゴに内野安打とされるも、続く打者を三振に斬ってとり、二塁を踏ませなかった。

菊池は3回に安打1本と四球で2死一、二塁のピンチを招いた。それでも冷静に対応し、スタントンからまたも三振を奪い、難を逃れた。その後も強力打線に対し隙を見せず、1点も与えることはなかった。
試合後、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は、「彼のピッチングは本当に良かったよね」と菊池の投球を褒め称えたと米放送局『CBS Sports』が伝える。「最初の数イニングは大したこと出来なかったけど、これまでやってきたことと同じような感じだった。3イニング終了時点で70球くらいいっていたはずだ。我々はタフなバッティングを見せていたけど、彼は要所でしっかり投げていた」と振り返ったうえで、日本が誇る左腕に白旗をあげた。

「緩急をつけるのが上手かったよね。(ストライク)ゾーンの上の方で速い球が目立った。プレートの両サイドに投げられていた。だから得点のチャンスがほとんどなかった」

7回表に代打アーニー・クレメントがソロ本塁打を放ち、これが決勝点に。リリーフ陣4投手もヤンキース打線をきっちり抑え、完封リレーで同地区相手のカード初戦を制した。

構成●THE DIGEST編集部

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