群馬・高崎市にまたも「インパクト大」な交差点 「バンバ」 開通した西毛広幹道・高崎西工区 由来はあの時代に…

西毛広域幹線道路の交差点「バンバ」。インパクトは絶大だ

 群馬県が整備を進める西毛広域幹線道路で3月、高崎西工区の全区間が開通し、新たな交差点が誕生した。その名は片仮名3文字の「バンバ」。2022年に誕生した「ドドメキ」に続き、またしてもインパクトのある名前が付けられた。ところで、バンバって何だろう。由来を探った。

 西毛広幹道は県が前橋市と富岡市を総延長約27.8キロで結ぶ計画で、複数工区で工事を進めている。高崎西工区の開通で51%にあたる計約14.5キロが開通済みとなった。

 新しい交差点は高崎市下里見町にある。「ドドメキ」交差点から南西方向に延び、国道406号線を結ぶ区間の終着点だ。実際に訪れると、標識いっぱいに書かれた3文字はドドメキに匹敵するインパクトがあった。

 整備を進めた県高崎土木事務所や、地元の高崎市榛名支所の話を総合すると、この地名の由来は戦国時代までさかのぼる。当時、この付近は新田氏の一族、里見氏が入る里見城のあった一帯。城に仕える武士たちが乗馬の練習をする「馬場(ババ)」だったというのだ。「ババ」がいつしかなまって「バンバ」となって定着。「番場」と当て字され、旧榛名町の頃には「下里見」に続く小字名だったという。

 インパクトは大きいが、地名が由来だとすれば納得のいく名前だ。同事務所によると、小字名にもなって親しまれた名前だったことから、地元と協議して決めたという。「誤読を防ぐ観点からも通行者に分かりやすい。珍しくて印象にも残ると思います」。

 同市箕郷町下芝方面から走っていくと図らずも「ドドメキ」から「バンバ」へと片仮名の交差点が連続する。開通で快適に走れるようになったが、インパクト絶大な交差点が続いたとしても、くれぐれもよそ見は禁物だ。

西毛広域幹線道路の交差点「バンバ」。交差点名に気を取られすぎないようにご注意を

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