前・後期一本化の高校入試 受験生に影響を調査 群馬県教委

 従来の前期選抜と後期選抜を一本化して昨年度初めて実施した公立高校入試を巡り、県教委は5日までに、当時の受験生や学校側から制度変更の影響などに関する意見を聴き、結果を踏まえて本年度の試験日程を決めることを明らかにした。

 従来は前期選抜を2月上旬、後期選抜を3月上旬に実施してきたが、 試験期間が長期に及ぶ状況の改善などを狙い、昨年度から1回の試験で選考する形式に変更。本検査を2月21、22両日に、5人以上の欠員があった学校の再募集検査を3月19日に行った。

 学校側には3月、公立高や中学校の校長を対象に、学校業務の改善につながったかどうかなどを確認した。当時受験生だった新高校1年生に対しては、今月中旬までに日程に関する感想や試験の手応えなどを尋ねる予定。各校数十人規模の抽出調査を考えている。

 回答を参考に本年度の試験日程を固め、今月中に公表する。高校教育課は「今回の実施状況を総括し、次回以降の選抜がより良くなるようにしたい」としている。

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