ラツィオ新監督が賛辞の鎌田大地、去就はどうなる? 地元メディアが見解「退団に迫っていたが...」

事態が好転しつつあるのは確かだ。展望が明るくなり始めたことは、ラツィオにおける鎌田大地の今後にどう影響するのだろうか。

マウリツィオ・サッリ前監督の下で出場機会に恵まれなかった鎌田だが、イゴール・トゥドール監督が就任して状況が一変し出した。新体制の初戦でスタメン復帰を果たすと、チームは強豪ユベントスに勝利。逆に、終盤からの途中出場だった2戦目は、チームが黒星を喫している。

そして4月6日に行われるセリエA第31節、ローマとのダービーマッチという大一番で、鎌田は再びスタメン復帰が予想されている。これまではボランチでの起用だったが、チーム事情もあって2列目に配置される見込みだ。

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「前も後ろもできる」と話していたトゥドール監督は、ダービーを前にした会見でも鎌田を称賛した。これを受け、『TUTTOmercatoWEB』は、「ダイチ・カマダはラツィオ退団に迫っていた。それが今、何かが変わるかもしれない。トゥドール新監督が再び彼に賛辞を寄せたからだ」と報じている。

「日本人選手は夏の大型補強のひとりだった。フリーでの加入だったことがさらに立場を強くさせ、契約は延長オプションつきの1年。だが、双方が延長に合意しなければならなかった。ラツィオに一方的に延長する条項はない。カマダもひとりで延長を発動させることはできない。そのため、シーズン後の話し合いで双方がともに延長を望んでいるかを理解することになる」

「サッリが続投していたら、残留の可能性がゼロだったことは言うまでもない。出だしはスタメンだったが、適応がとても難しくなり、落胆の(継続的な)ベンチ定着となった。これからは、どのように冒険が続くのかを理解する必要がある。カマダにはラツィオを納得させるために最高の8試合、そしてコッパ・イタリアの終盤戦が残されている」

熱狂的なローマのサポーターを二分するダービーで活躍すれば、鎌田の評価はさらに高まる。準決勝第1レグで0-2と敗れたコッパ・イタリアで、逆転決勝進出や優勝に貢献できればなおさらだ。

1年での退団が既定路線とも言われた鎌田だが、残りわずかのシーズンで大きな変化が生じるのか注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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