キッチンカー参上・おかゆ+(岡山市) 日本人好み タイ北部の味

おかゆ+

 タイ料理の辛くて癖のあるイメージと異なり「日本人に受ける味」という北部チェンマイのおかゆ。現地の屋台で魅了された井上和明さん(52)=岡山市南区=が、本場の味付けやスタイルを再現して提供する。

 おかゆ(400円)は白米をやや粒が残る程度に煮て、肉団子、千切りのショウガとネギを入れた。肉団子は豚肉の部位や配合、ひき具合にこだわり、しょうゆ、日本とタイの5種類以上のスパイスで下味を付けている。

 米の甘みが広がる一杯に現地と同様、しょうゆ、こしょう、唐辛子を好みで加える。温泉卵入り(450円)や大盛り(各100円増し)もある。

 「パンチがあって何回食べても飽きない」。2012年に初めて食べ、味が忘れられず毎年通った。新型コロナウイルスで4年ぶりとなった昨年3月の渡航で起業を決め、現地での修業を経て10月に「粥(かゆ)小屋」(同)を開業。今年2月にキッチンカーに進出した。

 濃厚な甘みのタイミルクティー(500円)や自家製ヨーグルトのフルーツサラダ(600円から)もあり、今後カレーなども加えていく計画。「イベントや学校行事など出店先を増やし、本場のおいしさを広めたい」と意気込む。

 メモ 岡山市内のスポーツクラブへ定期的に出店するほか、県内外のイベントにも出向く。詳細はおかゆ+のインスタグラム「okayu_chiangmai」。

タイ北部チェンマイの味を再現したおかゆと井上さん

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