YZF-R25との違いはココを見ろ! YZF-R3【バイク買取調査隊】

※当記事はYoutubeチャンネル「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成しています。

その車両のことを知るなら、実車を前にして細部まで観察するに限る。
とはいえ、近くにバイクショップがなかったり販売終了モデルだったりするとなかなか難しい……。
そこで、バイク買取も行っているモトメガネがバイクの特徴を紹介!
当記事では車両の特徴を駆け足で見ていく。さらに踏み込んだ車両の詳細に関しては「MOTO BASIC」のYouTubeチャンネルでチェックしてほしい。

今回調査した車両はヤマハの『YZF-R3』だ!!

YZF-R3の車種プロフィール

2015年にデビュー。日本国内では2014年に登場したYZF-R25に続く形だったが、実際にはYZF-R3の方が世界市場に向けたグローバルモデルという位置付けだった。スタイリングはYZF-R25と同一で、異なる点といえばエンジンの排気量が321ccであることと、ギヤ比が違う程度。2018年モデルで排出ガス規制に適合させるとともに、車両重量はわずかに増えたものの燃費性能は大きく向上。2019年モデルはカウルデザインを一新し、フロントフォークが倒立式になり、ヘッドライトはLED化されるなどの変更を受けた。それらの変更はYZF-R25と同様ながら、YFZ-R3は前後にラジアルタイヤを採用しいた(インプレ車両は2015年モデル)。

バイクの特徴をざっくりチェック!

R25との違いが気になる『YZF-R3』。エンジン、車体、足回り、ハンドル周りとその他の特徴的な部分をチェックしていこう。

エンジン

321ccの水冷直列2気筒エンジンを搭載。
R25のエンジン(249cc)との排気量差はシリンダーボアの違いによるもの。
60mm→68mmに拡大されており、最大馬力は36ps→42psと6ps上回っている。

パワーフィールには明確な違いがあり、
R25が中回転域から高回転域でパワーが立ち上がるのに対し、
R3は低回転域の終わりごろから立ち上がる特性になっている。

車体(フレーム)

軽量と高剛性を誇るダイヤモンドフレームを採用し、装備車重は170kgを切る169kg。

R25(166kg)と同等の軽量ボディに、パワフル&トルクフルなエンジンを組み合わせていることから日常での使い勝手や扱いやすさはR3に分があるといえる。

足回り

フロントはΦ47のインナーチューブをもつ正立フォーク。
リヤはリンク機構をもたないシンプルなモノクロスサスペンション+左右非対称のロングスイングアームを組み合わせる。

ハンドルまわり・灯火類

多機能なメーターパネル。
ヘッドライトは逆スラントしたデュアルヘッドランンプを採用する。

その他の装備&特徴

燃料タンクの容量は14L。
2015年モデルはR25がABSの有無を選択できたのに対し、R3はABSが標準装備された。

走行特性においては、R3の方がR25 よりもパワフル&トルクフルであることは間違いなく、走り出せばスピードのアベレージはR3の方が1枚上手だと感じる。
また、エンジンを回すことなくパワーを引き出せることを考慮すると、街乗りやワインディングでの扱いやすさもR3が優れている(ギヤ比にも大きな違いがある。冒頭リンクのYoutube動画を参照)。

そうした意味ではエントリーユーザーに適した乗り味に仕上げられた1台だといえる。

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