今季初の予選通過を果たした菅沼菜々 苦しかった3月は「考えすぎていた」

菅沼菜々は今季初の予選通過を果たしてこの笑顔!(撮影:鈴木祥)

<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 2日目◇6日◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6535ヤード・パー72>

昨季2勝を挙げながら、今季は4試合に出場しすべて予選落ちとなっていた菅沼菜々。それでも、今大会は初日を「71」で終えると、2日目も4バーディ・1ダブルボギーの「70」とスコアを伸ばし、トータル3アンダー・13位タイで今季初の予選通過を果たした。

3月の試合では、自分にプレッシャーをかけてしまい苦しい時期を過ごした。「やっぱり本当に考えすぎていたなって思う。今週はあまり考えずに、ピンとか狙うところだけを考えていたので、前みたいにいいゴルフができるようになってきた」とこの2日間は“鈍感力”を大事にプレーをしてきた。

さらに、埼玉栄高校出身の菅沼は、このコースを高校時代に何度もラウンドした経験がある。いえば、“ホームコース”でプレーをできたことも大きかった。「アプローチ、パターは自分の武器なので、長所を発揮できる舞台だった。あと、家が近いっていうのもあって、たくさんのギャラリーの方がついてきてくださったので、そういうのも力になりました」。

ホールアウト後も1人残って、サイン会を行うなど、ファンとの交流を大切にしている。「お金を払って見に来てくださっているので、プレーだけじゃなくて“繋がり”があるといいかなと思うのでやっています」。最終日もファンの期待を背負いプレーしていく。(文・神吉孝昌)

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