伊原六花「準備が不十分ですごく怒られたことも」“パティシエの師弟物語”で学生時代を回顧

伊原六花さんが、『ザ・ノンフィクション「上京物語2024~シェフと父さんのケーキ~ 前編」』(4月7日14時~/フジテレビ※関東ローカル)の“語り”を担当。ナレーション収録後の伊原さんへのインタビューとともに、ナレーションの一部を先行公開します。

【写真】『ザ・ノンフィクション』で“語り”を担当する伊原六花

また、3月24日・31日に放送された「ボクらの丁稚物語2024」の前・後編が、4月14日までTVerFODで無料配信中です。

実家の洋菓子店から上京、有名店へ…厳しいパティシエ修業に挑む20歳の青年

2023年春、20歳の若者が故郷・山形を離れ東京へ。飛び込んだのは菓子職人の世界…。

東京・千歳烏山にあるフランス菓子店「ラ・ヴィエイユ・フランス」。本場フランスで11年修業を重ねたオーナーシェフの作るスイーツを求めて、お店には常に行列が絶えません。

多くの若者がシェフの仕事に憧れ、その門を叩きますが、菓子作りには一切の妥協を許さない厳しい指導が待ち受けています。

この店の新人、金野来(こんの・らい)さん(20)。10代の頃から、やりたいことが見つからず、高校卒業後は父親が営む洋菓子店で働いていました。しかし「一度は、外に出て修業をするべき」という父との約束で、山形から上京。

父の下で2年の菓子作りの経験はあるものの、伝統の技を守り、こだわり抜いた「ラ・ヴィエイユ・フランス」の菓子作りは、実家の洋菓子店とは大違い。そのギャップに戸惑いながら、厳しいパティシエ修業の日々が始まりました。

そんな新人の来さんを指導するのは、入社8年目の草野さん(30)。シェフの右腕として店には欠かせない存在です。草野さんの実家も、長崎市内に4店舗を構える洋菓子店。「いつかは故郷に帰り、父の店を継ぐ」そう思い描いていました。

しかし、4年の交際の末、結婚を申し込んだ彼女に「長崎には行けない」と告げられてしまいます。故郷へ帰り、父の店を継ぐのか…それとも東京で生きていくのか…。

人生最大の決断を迫られていました。

<伊原六花 インタビュー> <伊原六花 インタビュー>

――『ザ・ノンフィクション』のナレーションに初挑戦ですが、オファーを受けてどう思いましたか?

『ザ・ノンフィクション』はずっと拝見していた番組だったので、こうして語りとして参加させていただけるのはとても光栄で、うれしかったです。今回の「上京物語2024」の映像を見て改めて「心を込めて、大切に声を入れたい」と思いました。

――実際に収録を終えて、いかがでしたか?

緊張しました。「ちゃんとやりたい」という気持ちが強すぎて噛んでしまう部分もありましたが、とても素敵な作品に微力ながらもお力添えできたら、という気持ちで臨みました。

読む際は、伝えるべきところはきちんと伝え、心の内を代弁するようなナレーションのときは、“お芝居”というほどではないかもしれませんが、しっかりその人の気持ちになって届けられるよう意識しました。

――映像を見ての感想を教えてください。

一流を目指す世界には、木村シェフのように妥協のない考え方を伝えくれる方が必要なのだなと感じました。木村シェフは一見すると厳しいですが、お店の従業員の皆さんのように、木村シェフのやさしさを知っていて、リスペクトの気持ちがあると、受け止め方は変わってくると思います。

師匠と弟子、上司と部下など、こういう関係性はいろいろな場面であると思いますが、やっぱり人と人なので、合う・合わないであったり、この人の言葉ならスッと心に入るというのはあると思います。本当に苦しくなったら逃げ出す、という選択肢もあるかもしれません。

それでも「ラ・ヴィエイユ・フランス」で仕事を続けていらっしゃる方がいるというのは、木村シェフが愛のある、尊敬できる方だからなのだと思います。素敵な“師匠と弟子”だなと思いました。

――伊原さんは高校時代にダンス部に所属し、 多くの大会で優勝を飾ってきました。部員をまとめるキャプテンとして、シェフに共感する部分はありましたか?

共感できると言うとおこがましいですが、皆をまとめて同じ方向へ進むには、叱りたくなくても叱らないといけない瞬間もあると思いますし、そういう役割を担う人は必要だと思います。私の場合は、一番のまとめ役としてコーチがいてくださいましたが、コーチがいない普段の練習では、「私がやらなきゃ!」という気持ちが強かったと思います。

木村シェフの、ただ叱るのではなく、従業員の皆さんの将来も考えていらっしゃる姿が印象的でした。たとえば、「この作業をするためには、あれが必要でしょ?じゃあ、なぜ動かなかったの?」というような叱り方。これは独り立ちしたときに大切な考え方だなと、私もすごく実感しています。

私も学生の頃、準備が不十分ですごく怒られたことがあります。それから、きちんと準備をすることが普通になり、社会人になった今は「この仕事にはこれが必要かも、あれも用意しておこう」と想像できるようになりました。もし、学生の頃に準備の大切さを教えていただいていなかったら、自分で気づけるまでもう少し時間がかかっていたと思います。

<伊原六花 “語り”の一部を先行公開>

<予告動画>

YouTube「FUJITV GLOBAL CHANNEL」で、『ザ・ノンフィクション』の予告動画を配信中!4月7日(日)14時~「上京物語2024~シェフと父さんのケーキ~ 前編」予告

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