サラダをはじめ、さまざまな料理で活躍するキャベツ。
『万能野菜』と呼ばれるゆえんは、調理方法の豊富さだけではありません。『春キャベツ』『夏キャベツ』『冬キャベツ』という言葉があるように、年に三度も旬があるという点です。
通年スーパーマーケットなどで流通している上に、1年のほとんどが食べ頃というポイントは、消費者にとって嬉しい要素ですよね。
『謎の苦みと異臭』のあるキャベツは食べても大丈夫?
さまざまな食材にまつわる消費者からの相談を、農林水産省はウェブサイトで公開しています。
その1つが「キャベツを調理したら、苦味を感じた」「謎の異臭がしたが、口にしても大丈夫なのか」というもの。
どんな食材も、傷んでしまうと味が変わるほか、異臭がするなどの変化が生じますよね。いざ口にして、そういった異変を感じたら、心配するのも無理はありません。
多くの消費者から寄せられたであろう、そういった相談に対し、農林水産省はこのように呼びかけました。
キャベツには、イソチオシアネートやポリフェノールなどの物質が含まれています。
キャベツを切ることで、物質が酸素に反応して苦味を感じることがあります。また、保管中に物質が分解することで、異臭を発生することもあります。
イソチオシアネートなどの物質は、水にさらすことで水に溶け、除去されます。
購入後は、冷蔵庫で保管し、できる限り新鮮なうちに食べることをおすすめします。
謎の苦味と異臭の正体は、キャベツにもともと含まれている物質によるもの!
腐っているわけでも、品質に問題があったわけでもありません。キャベツを切ったことで、それらの物質が酸素に反応し、独特の苦味や異臭が発生してしまうケースもあるのだとか。
安全を考慮すると、ちょっとした変化でつい口にするのを止めてしまいますが、こういったケースは健康上問題ない模様です。
なお、茶色の汁が出たり、全体的にぬめっていたりした場合は、キャベツが傷んでいる可能性があります。その際は、もったいないですが速やかに処分してください。
農林水産省がいうように、どんな食材も購入後は適切に管理し、速やかに消費するが吉。食事を楽しむためにも、正しい知識を得ておきたいですね。
[文・構成/grape編集部]
出典
農林水産省