車中泊は、「眠れない」「しんどい」「なんかつらい」…先輩のアドバイスを聞いてリベンジしてみた

自由気ままに旅ができ、コストも抑えられるとしてブームになっている「車中泊」。以前、私も挑戦してみたのですが……。寝心地が悪くてまったく寝られず、狭いからか身体はガチガチに痛くなって、朝を迎えたときにはもうヘトヘト。何泊かしながら、いろいろなところをまわって楽しもうと計画していたのですが、嫌気がさしてしまい早々に取りやめて自宅に帰りました。

【写真6枚】車中泊の先輩に教わる! 車内環境を整えるためのマストアイテムたちを見る

正直に言うと、そのときの心情は「車中泊なんて何がええねん!? 楽しいよりしんどいし、2度としたくないわ!」というもの。強く心で誓ってしまうほどには大変でした。

そんな私の状況を聞いた“車中泊の先輩”は、笑いながら「そらそうよ。そんな状態で車中泊したら絶対に嫌になるわ!」とひと言。そこで今回は、先輩からの指導を受けて車中泊リベンジをしてみることにしました。

まず、ビギナーは、安心安全かつなるべく静かで、近くに何時でも利用できるトイレがある場所を選ぶこと。

この鉄則をもとに探してみますと、街灯があって24時間利用可能なトイレのある場所が見つかりました。車中泊OKな場所に行ってみますと、車中泊をするのであろう車がすでに何台も止まっていました。

次に、車内の環境を整えること。先輩いわく、「これが1番大事やで」とのこと。

まずは、寝床。シートを倒して寝るわけですから、いかにフラットにできるかが重要。広げると空気が入り、厚さ10センチほどに膨らむマットが良いと勧めていただきました。

分厚いマットで、シートの段差をカバーするのが大事なのだそう。寝返りがうてるように、マットは2枚購入しました。

車外から入ってくる灯りなどを極力遮断し、車内のプライベート空間を整えることも大切。フロントガラスだけでなく、すべての窓にピッタリ合う、吸盤で装着できるシェード(目隠し・日よけ)も購入しました。

春先ですと寒くて眠れないし身体も壊しますから、防寒もできる肌ざわりの良い寝袋もマスト。おすすめは、「1人用ではない、広々と使える大きめサイズ」とご指導いただき、購入です。

コンビニで夕食を済ませ、先輩に教わったアイテムすべてをセット。外もだんだん暗くなり、いざ車中泊スタートです。

寝そべってみると……。以前とぜんぜん違います。背中や足元に違和感もありませんし、シェードで窓を覆い隠しているので外の灯りもまったく気になりません。心地よい寝袋の温かさに包まれて……。いつの間にか寝てしまいました。

翌朝、トイレがしたくなって目が覚めたためドアを開けてみると、もうすっかり太陽が昇っていました。それほど快適に眠れたんです。

いやあ、さすがですよね。車中泊先輩の指導に従ってみると、こんなに快適なんやと。

今回わかったのは、車中泊を楽しむためにはちゃんとした道具をすべてそろえて車内環境を整えることが必須だということ。それからもう一つわかったのは、必要な道具をすべてそろえようと思ったら結構な金額になるということ。その合計金額で何泊か旅館に泊まれちゃいます(笑)。

しかし、せっかくコツを教えてもらってスタートを切れたわけですから、これからも気ままに出かけた旅先で車中泊を何度も何度も楽しんで……。元をとりたいと思います。

※ラジオ関西『バズろぅ!』2024年4月6日放送回より

(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)

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