【川崎競輪・GⅢ桜花賞・海老澤清杯】真杉匠と大激闘…北井佑季ニヤリ「許さないと書いておいて」

真杉匠(左)と北井佑季が激闘を振り返った

令和6年能登半島地震復興支援競輪として行われている川崎競輪GⅢ大阪・関西万博協賛「開設75周年記念 桜花賞・海老澤清杯」は6日、3日目を行った。ハイライトは準決12Rで、真杉匠(25=栃木)と北井佑季(34=神奈川)の壮絶なバトルに場内は沸騰した。

前受けから突っ張る北井に対し、真杉は4番手の好位置を確保していた。だが、真杉は「4番手はおいしい位置だけど、そこをキープして結果が出ても…、ねえ。復調段階だし、まずは力を出し切ることを」と構えることなく、敢然と仕掛けた。

サイドバイサイドのもがき合いは真杉が制したものの、最後は両者力尽き、決勝進出とはならなかった。北井は「同型として自分を叩き切りたい、というのがあったんでしょうね。真杉には先着したかった…」と唇をかんだ。そして「えっ、真杉は許さない? へへへ、真杉は許さないと書いておいてください」とすがすがしく笑った。

競輪選手としての意地とプライドをぶつけ合ったレースに、佐藤慎太郎、古性優作は「いいレースでしたね」と口をそろえた。戦うことが競輪――。真杉と北井の戦いは、新たなステージに進む。

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