ニュースポーツを学ぶ モルック体験会に8人 平塚市

モルックに熱中する参加者

不登校やひきこもりの改善支援に取り組むNPO法人ぜんしん(柳川涼司理事長)が3月21日、モルックの体験会を開催し、8人が参加した。

モルックとは、フィンランドで1996年に開発されたニュースポーツ。モルック(木製の棒)を投げて、スキットル(木製のピン)を倒すことで得点を重ね、先にちょうど50点になるまで得点した方が勝ちとなる。

体験会はひきこもりの当事者らが外出するきっかけ作りや、交流のツールとすることが狙い。当日は平塚市中央公民館の会場を特別に借り、室内用のスポンジ製モルックでプレー。市スポーツ課職員のサポートを受けながらルールを覚えていった。

20代男性は「室内用のモルックは軽くてコントロールが難しい。ピンの並べ方も少しクセがある」と話し、30代女性は「はじめはつまらなさそうに見えたけど、やってみると意外と頭を使う競技で熱中してしまった」と楽しんでいた。

柳川理事長は「まずは競技について理解を深めてもらい、ゆくゆくは当事者が他の人にも教えられるようになれば」と期待を寄せる。

市担当者は「一昨年から市では誰でも参加できるニュースポーツの振興に力を入れている。用具貸出も行っているので関心がある方はスポーツ課にお電話を」と話した。

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