唐沢寿明さん、クラシックカーで熊本地震の復興PR 妻・山口智子さんも 106台で被災地巡る

大勢の人に見送られながら花畑広場を出発する唐沢寿明さん=6日、熊本市中央区

 熊本地震の被災地をクラシックカーで巡り、復興を全国に発信するイベント「GO!GO!ラリーin熊本」が6日、熊本市中央区の花畑広場を発着として益城町や阿蘇地域を通る約160キロのコースであり、106台が参加した。発起人で俳優の唐沢寿明さんと妻の山口智子さんは復興の様子に触れ「ラリーで1日だけでも元気になってくれたら、うれしいと思った。第2回、3回と続けたいので応援して」と話した。

 ラリーはクラシックカー愛好家の唐沢さんや企業などでつくる実行委員会が、2019年に東日本大震災の被災地で始めた。熊本地震から8年になるのを機に記憶の風化を防ごうと企画。今回は23都府県から、1926~74年製造の車両が参加した。タレントの堺正章さんも出場した。

 午前9時、16年4月14日生まれの小学生2人のスタートの合図で、唐沢さんらが花畑広場を出発した。

 昨年3月に完成した益城町役場では、多くの住民らが手を振って車両を出迎えた。唐沢さんは西村博則町長と対談。新庁舎屋上で、被災直後の町を撮った写真を見ながら、「横揺れがひどかった。建物は復興したが、心の復興がまだまだ」との説明を受けた。

 「熊本地震震災ミュージアム KIOKU」(南阿蘇村)なども訪れた。参加費の一部を熊本城復興支援金として寄付する。(米本充宏、枝村美咲)

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