イトーヨーカドー閉店 青森7月28日、八戸8月31日

 イトーヨーカドー青森店(青森市)と八戸沼館店(八戸市)は6日までに、店頭に閉店を知らせる紙を張り出し、最終営業日を明らかにした。最後の営業は青森店が7月28日、八戸沼館店が8月31日。両店とも店舗入り口に「長年のご愛顧に心から御礼申し上げます」「閉店まで従業員一同、心を込めて営業してまいります」と同じ文面・体裁の紙を店長名で掲示した。

 青森店は2000年10月に開店。多数の商業施設や住宅地が集積する「浜田地区」のにぎわい拠点となってきた。後継にはOIC(オイシー)グループ(川崎市)の食品スーパー「ロピア」が出店する予定。

 八戸沼館店は八戸市のショッピングセンター・ピアドゥの核テナントで1998年にオープン。1階で食品や日用品などを、2階で衣料品などを取り扱っているほか、飲食店をはじめさまざまなテナントが入っている。後継店は1社と交渉中。八戸沼館店のテナント関係者の男性は取材に対し、事前に閉店時期の説明を受けていたとし「覚悟を決め、今後(自分の店を)どうするか考えることが大事」と話した。

 イトーヨーカ堂を傘下に持つセブン&アイホールディングスは昨年3月、ヨーカドーを首都圏に集約する方針を示していた。これまでに青森店は7月ごろ、八戸沼館店は8月ごろの閉店が明らかになっていた。

 県内では五所川原市のショッピングセンター「ELM(エルム)」内の五所川原店が3月末に閉店した。弘前店(弘前市)は9月ごろ閉店の見通しで、県内全4店舗が秋までに姿を消すことになる。

© 株式会社東奥日報社