閉店ラッシュなのに強気すぎ! 【銀座に志かわ】新作、1800円“超高級”食パンを食べて仰天のワケ

(写真:サイゾーウーマン)

近年、一大ブームとなった「高級食パン」。しかし有名店が続々と閉店、高級食パンブームは終了したとささやかれています。そんな中、「銀座に志かわ」の本店が気になって足を運んでみました。

目次

「銀座に志かわ」とは?
「銀座に志かわ」強気価格も納得のコラボ相手とは?
「大人のあんぱん」の実食レビュー

「銀座に志かわ」とは?

数ある専門店の中でも、とりわけ高級感が強かった高級食パン「銀座に志かわ」。2018年に1号店をオープンしてから、あっという間に拡大したものの、一昨年頃から全国で閉店が続出。現在は全国に75店舗、海外に4店舗展開しています。

「銀座に志かわ」はパン作りにおいて「水も食材」と考え、アルカリイオン水を仕込み水として使用することが特徴。これにより、食材の旨味が際立ち、独自のしっとり感も出るとのことです。定番の「水にこだわる高級食パン」のほか、「水にこだわる山型高級食パン」「高級あん食パン」などをレギュラー商品として展開。そのほか、月ごとの新作「月初め食パン」などもあります。

「銀座に志かわ」強気価格も納得のコラボ相手とは?

東京・銀座にある「銀座に志かわ」本店に到着すると、期間限定発売の新作が宣伝されているのが目に飛び込みました。「黒龍酒造監修 大人のあん食パン」1斤1,800円(税込)という強気価格に衝撃!

(写真:サイゾーウーマン)

店内に入ると客は筆者ひとりきり。外から見てもわかっていましたが、やはり店内はガラガラでブーム終了を感じさせます……。

何を買うかしばし迷ったものの、せっかくなので強気価格の期間限定発売「黒龍酒造監修 大人のあん食パン」(~ 4月19日まで、一部店舗を除く全国の店舗)に決定! なんでも、あんこに高級日本酒の酒粕が使われているとのこと。1975年に全国に先駆けて大吟醸を発売した福井県「黒龍酒造」とのコラボ商品で、一升瓶で5,000円の「黒龍 大吟醸 龍」は、当時“日本一高価な酒”として話題になったとか。

その大吟醸の酒粕に、日本酒を加えた白あんをたっぷり巻き込んだ食パン……これは、1斤1,800円も納得せざる得ない超高級食パンなのでは!? 酒好きゆえ、どんな味なのか考えただけで興奮してきます!

「大人のあんぱん」実食、元有名ベーカリースタッフも絶賛!

商品は紙に包まれ高級感ある佇まい。いまだかつて、こんなにめかしこんだ食パンを見たことがありません。

存在感がすごい(写真:サイゾーウーマン)

袋から取り出すと、これまた重量感ある面持ちの食パン。かなりずっしりしていたので重さを量ると624.5gでした。Pascoの公式サイトによると、食パン「超熟」1斤は370g前後らしいので、「大人のあん食パン」の重量感はヤバすぎます。

どっしりした面持ち(写真:サイゾーウーマン)

なお、消費期限は購入日(製造日)を含む4日間。常温保存可能です。

原材料には、しっかりと「酒粕清酒あん」の記載あり。

原材料(写真:サイゾーウーマン)

食パンを切ってみると……。

渦巻き状に白あんが練り込まれていました 黒いツブツブは黒米で、「黒龍」からイメージした黒と日本酒の原料である米に着想を得たアクセント的なものだとか。

断面(写真:サイゾーウーマン)

思った以上にあんこの層が厚くてワクワクします。

あんこの層(写真:サイゾーウーマン)

今回は筆者のほかに、元有名ベーカリースタッフの友人も呼んで食べてみました!

筆者の感想

・酒粕の味と香りがダイレクトにくる! 甘酒を食べてるような気持ち。
・あんこがぎっしりしている食パン中心エリアは、まるで酒まんじゅう! 酒まんじゅうをぎゅうぎゅうと食パンに押し込んだらこんな感じ?
・たまに感じられる米粒の食感が良いアクセント。
・食パンだけどスイーツ。コーヒーや濃い緑茶と合う。思わずため息がこぼれるおいしさ。

元ベーカリースタッフの感想

・めちゃくちゃうまい! パンそのものの生地と耳もおいしい。
・あんの甘さが上品で、しつこくない。香りも◎。
・甘いものがほしいけど甘すぎなものはちょっと……というときにピッタリ。
・これを食べながら、酒が飲める。つまみになる食パン!

友人は購入4日目の消費期限当日の状態を食しましたが、まったくパサつきがないことにも感心してました。

なお、この商品は酒粕の香りが芳醇ではあるものの「あんに含まれる酒粕及び日本酒のアルコールは揮発しておりますので本製品にアルコールは含まれません」とのこと! ためしに、1歳3カ月の子どもにもあんこが少ない耳の近くを与えたところペロリ。おかわりも!

ただし、「特に小さなお子様や体質的にアルコールに弱い方などは、少量ずつ気をつけてお召し上がりいただくか、食べるのを避けていただいたほうが安心です」と記載されているので、くれぐれもご注意ください。

トーストした状態(写真:サイゾーウーマン)

トーストして食べてみると、パン生地のもっちりさにサックリ感も加わって◎。特に耳の部分はサックリ感強めで、そこにねっちりしたあんこがおいしすぎる!! 個人的には、サクサクとねっとりが楽しめるトーストが好みでした。

今回、思いがけず「大人のあん食パン」という名品に出会えて、ホクホクした気持ちになっている筆者。1,800円という強気価格も味で見事に納得させられた次第です。

この商品、おそらくそれほど認知もされていない隠れた逸品だと思うので、酒好きの友人や親に手土産などで渡したいところですが、期間限定なのがつらいところ。そうそう冷凍保存もできるそうなので、買えるうちに買って自分用に保存しておこうと思います!

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