『一口ちょうだい魔』のママ友 → 我が家での【セコケチ言動】に、思わず「アンタが言うな!」それは?

セコくてケチ、いわゆるセコケチな人ってどのコミュニティにも存在するのではないでしょうか。自分の懐は痛めずに得したいなんて、そんな都合のいい話はありませんよね。今回はそんなセコケチママに振り回された経験のある私の知人、Nさんに聞いたお話です。

同じ幼稚園のセコケチママ

Nさんは当時、子どもが同じ幼稚園に通うママ友数人と一緒に買い物に出かけたり、ランチ会をしたりと仲良くしていました。

しかしそのママ友の中に、Eさんというセコケチママがいたのです。
「ねえ、Nさんの頼んだの何? 一口ちょうだい!」
「いいけど……」
Eさんはママ友たちのランチ会で、人の料理ばかり欲しがるので皆困っていました。
「じゃあもらうね!」
Eさんの一口はかなり大きく、Nさんは少なくなったナポリタンを見てため息。
「そんなに欲しかったらナポリタン頼めばよかったのに」
他のママ友がそう言うと、Eさんはケロッとしてこう答えるのでした。
「だって高いんだもん、一口もらえばタダでしょ」
Eさんは必ず人の料理を貰うのに、誰かに分けてあげるところは誰も見たことがありません。
「ほんとEさんってセコケチだよね。一緒にランチするの嫌になっちゃう」
「でも同じクラスだし、急に誘わないわけにもいかないもんね」
「小学校は別だし、あと少しの我慢よね」
ランチ会の後は仲の良いママ友とそう言いながら帰路につくこともよくありました。

セコケチがパワーアップして……

「一口ちょうだい」で終わっていたうちはまだ良かったものの、Eさんのセコケチはどんどんパワーアップ。

そのうち料理以外にも、他人の持ち物や購入品なども欲しがるようになりました。
「〇〇さんっていつもかわいいハンカチ持ってるわよね、沢山あるなら1枚ちょうだい!」
「Nさんさっき沢山パン買ってなかった? あんなに食べきれないでしょ、少し貰ってあげてもいいよ!」
ママ友たちはさすがにドン引き。しかしEさんは何も気にせず、毎回セコケチ発言をするのでした。

お前が言うな!

それはNさんの家でEさん含むママ友数人と集まったときのことでした。

「ねえNさん、この紅茶美味しいわね! ティーバッグ少し分けてよ」
「トイレに沢山トイレットペーパーがあったけど、買いだめは運気を悪くするわよ、少し持って帰っていい?」
EさんはNさんの家の食べ物や飲み物、消耗品のストックをねだりはじめました。
「いや、それはちょっと……」
さすがのNさんもうんざりして断ると、Eさんの口からまさかの発言が飛び出しました。
「えー、なんで? 友達なんだからいいじゃない! そういうのセコケチっていうんだよ!」

その発言に、ママ友全員が「お前が言うな!」と思ったそうです。

その後子どもたちの幼稚園の卒園をきっかけに、Eさんはママ友たち全員からブロックされたとのことです。

自分のことを棚に上げて、人をセコケチ呼ばわりとは。そこまで人のものを欲しがるには何か理由があったのかもしれませんが、自分のことが一番見えていない証拠ですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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