【新日本】内藤哲也 辻陽太との同門防衛戦制す!V3戦はジョン・モクスリーとのシカゴ決戦に

同門の辻陽太(下)をきっちりねじ伏せた王者・内藤哲也

新日本プロレス6日の両国国技館大会で、IWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也(41)が「NEW JAPAN CUP」覇者・辻陽太(30)の挑戦を退け、2度目防衛に成功した。

「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の盟友同士による同門王座戦は、壮絶な死闘となった。ジーンブラスターにカウンターの浴びせ蹴りを合わせた内藤、コリエンド式デスティーノを発射。しかし、正調デスティーノを阻止されると、ポップアップされジーンブラスターを浴びてしまう。

これで主導権を奪われた内藤は、辻の猛攻にさらされる。高角度逆エビ固めからマーロウ・クラッシュを浴び、70Crоss(変型ドライバー)でマットに突き刺された。

それでもジーン・ブラスターを巴投げの要領で切り返し、掟破りジーンブラスターを発射し形勢逆転に成功。バレンティアから正調デスティーノを狙う。これを阻止して内藤を持ち上げた辻にカウンターのデスティーノをさく裂させ、ついにデスティーノで激闘に終止符を打った。

試合後のリング上には12日(日本時間13日)の米国・シカゴ大会でシングルマッチを控えているジョン・モクスリー(AEW)が登場。「ベルトが欲しいのか? タイトルマッチをやるのか?」と英語で問いかけると、モクスリーも王座戦を要求し、V3戦への変更が決定的となった。

モクスリーが去った後で再びマイクを握った内藤は「2021年8月1日、辻陽太壮行試合以来、2度目のシングルマッチ。陽太、強くなったな。新日本プロレス、そして、LIJをさらなる高みへ、これからも競い合っていこうぜ」と辻にエール。代名詞の「デ・ハ・ポン」大合唱パフォーマンスで大会を締めくくり、辻の目の前で2016年4月両国大会と同じようにベルトを放り投げてリングを降りた。

バックステージでは「辻陽太は新世代。確かにまだ若い選手だし、海外から帰ってきたばっかりだし、次世代。まあでも、もう文句のつけようがないくらいトップの一角でしょ。そういう状況がうれしくもあり、悔しくもあり、新しい選手の壁となって立ちふさがるこの状況がうれしくもあるなって思いますよ」とニヤリ。

「俺に残された時間は、あとどれだけあるか分からない。でも、俺がいるうちにどんどんチャレンジして来いよ。陽太、何回でも来いよ。鷹木、のんびりしてる時間はないぜ? BUSHI、(高橋)ヒロム、ティタン、俺1回もシングルマッチやったことないからね? 俺がプロレス界のトップであるうちにシングルマッチやろうぜ。俺の名前を出してくるその時を、トランキーロ、焦らず、そして楽しみに待ってるぜ」と、LIJのメンバーたちに呼びかけることも忘れなかった。

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