藤井聡太八冠 名古屋で叡王戦五番勝負開幕を前に検分 「年度最初の対局を名古屋で迎えるのは初めて」

メ~テレ(名古屋テレビ)

将棋の藤井聡太八冠が、タイトル防衛を目指す叡王戦五番勝負が、7日、名古屋市で開幕します。今期の叡王戦五番勝負は藤井八冠に伊藤匠七段が挑戦します。

第1局が7日名古屋市の料亭「か茂免」で行われるのを前に、6日、検分が行われ、2人が対局で使う駒などを確認しました。

藤井八冠はタイトル防衛、そして4連覇を目指します。

伊藤七段は昨年度の竜王戦・棋王戦に続く3回目のタイトル挑戦で、これまでの2回はいずれも藤井八冠に敗れています。

藤井八冠:「私自身にとって今年度最初の対局でもあります。

また前回の対局が3月中旬の棋王戦第4局で、対局の間隔としても少し空いたので、心機一転がんばっていきたいと思っています。

伊藤七段は着実に力をつけていると思うので、こちらも、今より何とかうまくして行かなくてはいけないと思っています。

この叡王戦から名人戦も開局して、すぐに開幕して対局が続いて行くので、その中でコンディションを崩さないようにやって行けたらと思いますし、

また1年間通してみた時に、やっぱり成長できたと思えるところがあるように取り組んで行きたいと思っています。

年度最初の対局をこうして名古屋で迎えるのは初めてのことかと思うので、いいスタートを切れるように、

明日もしっかり集中して戦いたいと思っています。」

伊藤七段:「昨年度、竜王戦、棋王戦と藤井叡王と番勝負で対戦して、結構、中盤の難しい局面での指し手の精度でかなり上回われたかなという印象があるので、

今回のシリーズでは、何とかそこで、こちらの指し手の精度も上げていかないといけないのかなと思っています。

前の2つの番勝負の時は、やっぱりタイトル獲得というところに期する思いが強かったんですけれど、

今回は純粋に良い将棋をお見せできるようにと言う思いを強く感じています。」

叡王戦五番勝負の対局は、持ち時間がそれぞれ4時間で、第1局は7日夜までに勝敗が決まる見通しです。

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