自衛隊施設工事で油2リットル漏れ出す 西之表市の市道 一部が近くの川へ、海上流出は確認されず

 鹿児島県は5日、同日午前に西之表市の市道で行われていた自衛隊施設の整備工事中に、油が漏れ出したと発表した。油の一部は側溝を通じて近くの川に流れた。海上への流出は確認されていない。整備の内容について、防衛省九州防衛局の担当者は「詳細を把握していない」とした。

 同局によると、地中にケーブルを埋めるための準備作業中、ケーブルを動かす機械の油圧ポンプが故障。潤滑油約2リットルが漏れた。作業員が専用シートで吸い取る処置をしたが、一部が雨水と一緒に川へ流れた。

 油の流出は同日午前10時5分ごろ。県総合政策課によると、同局からの一報は発生から約9時間後の午後7時すぎにメールで通知された。発表に時間がかかったことから、県は国に、事故発生時は速やかに情報提供するよう申し入れた。

 遅れた理由について同局の担当者は「情報が入っていないため答えられない」とコメントした。

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