桜の開花宣言からぐずついた天気が続いている。花の雨の切れ間の4日、埼玉県さいたま市岩槻区太田の岩槻城址(じょうし)公園では、見頃を迎えたソメイヨシノの花を楽しむ市民の姿が見られた。
城壁を生かし整備された園内には約600本が植えられ、桜の名所として知られている。市内から訪れた70代男性は「今年は花の進みが遅い。青空の下での花見といかないのが残念だが、これはこれで風情がある」と笑顔を見せた。つかの間の夕日が、桜花を優しく浮かび上がらせていた。
同公園は、東武野田線「岩槻駅」下車、徒歩約25分。