飲食店が学生のために善意でサービスも思わぬ事態に=中国ネット「驚き」「人徳に欠ける」

4日、中国のSNS微博で、大学生を支援しようと低価格でかつ後払いで食事を提供していた浙江省杭州市の飲食店店主が、大学生から一銭も払ってもらえていないと苦悩を打ち明けたことが注目を集めた。

2024年4月4日、中国のSNS・微博(ウェイボー)で、大学生を支援しようと低価格でかつ後払いにより食事を提供していた浙江省杭州市の飲食店店主が、大学生から一銭も払ってもらえていないと苦悩を打ち明けたことが注目を集めた。

浙江テレビ局の微博アカウント「1818黄金眼」によると、同市の飲食店店主・郭(グオ)さんが昨年の夏休み期間中、付近のプールでアルバイトをしていた大学生複数人に対して慈善心から1回5元(約100円)、ツケ払いで食事を提供したところ、夏休みが終わった後も食事代計5000元(約10万円)余りが支払われないままになり、今なお一銭も支払われていないことを明かした。

郭さんは「自分もこれまでに苦労をしてきた。大学生たちを助けると思って、好きな食べ物を1食5元で1日2食食べてもらっていた。給料が出る月末にまとめて払ってもらうようにしたが、「給料が入らないので払えない」と言われた。8〜9人が7月と8月で合わせて5000元を払っていない。金額がどうかという話ではなく、こういうこと自体あってはいけないと思っている。その後、教師になった者もいるようだが、手本となるような行動を取ってほしかった」と語っている。

このニュースは微博上で注目を集め、検索ワードランキングで一時2位に入った。中国のネットユーザーは「善人の心はこうやって打ちのめされるのだ」「1人当たり数百元なのに、どうして返せないのか。給料が出ないなんてどうせ言い訳だろう」「人徳に欠ける行為。これは学校に連絡すべき」「学生が8〜9人いて誰一人良心を持ち合わせていなかったことに驚きを禁じ得ない」「こんなやつらに、教師になる資格はない」といった感想を残している。(翻訳・編集/川尻)

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