バイエルンのトゥヘル監督、サネやコマンらの負傷を明かす…CLアーセナル戦欠場の可能性も?

バイエルンを率いるトーマス・トゥヘル監督が5日、翌日に控えたブンデスリーガ第28節ハイデンハイム戦の前日会見に出席し、現在のチームにおける負傷者の状況を明かした。

前節はホームで行われたドルトムントとの“デア・クラシカー”を0-2で落としたバイエルン。首位を走るレヴァークーゼンとの勝ち点差は「13」まで広がり、ブンデスリーガ12連覇は現実的に厳しくなっている。

ハイデンハイム戦では2試合ぶりの白星を目指すなか、トゥヘル監督は「先週末の借りを返さなければならない」と宣言。ドルトムント戦を振り返って悔しさを露わにするととともに、バイエルンの“スタンダード”を実際に体現することが重要だと話した。

「我々皆が違う結果を望んでいたし、あの試合(ドルトムント戦)で見せたパフォーマンスや結果にもイライラさせられた。間違いなくそこには理由があり、我々に欠けていたのは、サッカーにおける基本的な価値観の部分だった」

「だからこそ、そんな自分たちの姿とは決別しなければならない。我々にとって最も重要なのは、毎週毎週自分たちが求めているレベルに達することだ」

なお、前節のドルトムント戦では、“守護神”のドイツ代表GKマヌエル・ノイアーが内転筋の負傷により、U-20ドイツ代表MFアレクサンダル・パブロビッチが体調不良により欠場。加えて、重度の肉離れにより長期離脱中のフランス人DFサシャ・ボエ、軽度の肉離れによりポルトガル代表DFラファエル・ゲレイロらも間に合わなかった。

だが、トゥヘル監督によると、新たにモロッコ代表DFヌサイル・マズラウィ、ドイツ代表FWレロイ・サネ、フランス代表FWキングスレイ・コマンの3名が離脱したようだ。トゥヘル監督は「マヌエル・ノイアー、キングスレイ、レロイ、アレックス・パブロビッチ、ヌサイル・マズラウィは、ハイデンハイム戦ではメンバー入りしない」と発言。コマンについては左ひざのケガにより約2カ月間の離脱を強いられた後、前節のドルトムント戦でメンバーに戻ってきたばかりだが、次節は筋肉系の負傷のため再び欠場するという。一方で、「ラファエル・ゲレイロは戻ってくる」とも明かした。

また、バイエルンは9日にチャンピオンズリーグ(CL)・準々決勝ファーストレグでアーセナルとのアウェイゲームを控えているが、ハイデンハイム戦を欠場する5名の選手がアーセナル戦に出場できるか否かは不透明だという。トゥヘル監督は「この5名は火曜日に向けて休ませているわけではない。彼らはコンディションが万全ではないためにメンバーに入らないんだ。もちろん、火曜日までに間に合うと断言できる選手も1人もいない」と話し、主力5名を欠いてアーセナルとの戦いに臨む可能性もあると示唆した。

バイエルンとハイデンハイムの一戦は、現地時間で6日の15:30(日本時間で22:30)にキックオフ予定だ。

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