ローマ、ラツィオとの“ダービー”にウノゼロ勝利!…鎌田大地はネット揺らすもオフサイド

セリエA第31節が6日に行われ、ローマとラツィオが対戦した。

今年に入って指揮官交代に踏み切ったチーム同士による今シーズン2度目の“ローマ・ダービー”。1月にダニエレ・デ・ロッシ監督が就任したローマは、新体制で7勝2分1敗と好調を維持しており、ヨーロッパリーグ(EL)出場圏内の5位まで浮上。対する7位ラツィオは、イゴール・トゥドール監督の初陣となった前節ユヴェントス戦に1-0で勝利。マウリツィオ・サッリ監督の下で出番が限られていた日本代表MF鎌田大地も先発出場を果たした。

昨年11月に行われた前回対戦はスコアレスドローで終了。今回はどのような結果が待ち受けているのだろうか。鎌田はリーグ戦2試合連続でスタメンに名を連ねている。

試合は序盤から両チームがチャンスを作り合う展開に。2分、ローマは右CKのこぼれ球を拾ったレアンドロ・パレデスがボックス手前から強烈なシュートを放つも枠の上へ。対するラツィオは7分、前線でボールを奪取したグスタフ・イサクセンがラストパスを送り、最後はボックス内左のチーロ・インモービレがフィニッシュに持ち込んだが、惜しくも枠の左へ外れた。18分にはマティアス・ベシーノがボックス内へ侵入しチャンスを迎えるも得点には至らない。

25分、ローマは右からのクロスをステファン・エル・シャーラウィが収め、落としを受けたロレンツォ・ペッレグリーニが左足を振り抜いたが、DFに当たったシュートは枠の右へ外れる。徐々にローマがペースを掴んでいたなか、37分に鎌田がチャンスを創出。ボックス内左でマリオ・ヒラのパスを引き出し中央へ折り返したが、ボールはインモービレに渡る前にDFにクリアされてしまった。

試合の均衡が破れたのは42分、左CKを獲得したローマはパウロ・ディバラが左足アウトスイングのボールを供給。これにジャンルカ・マンチーニが頭で合わせてネットを揺らした。前半はローマの1点リードで終了する。

後半最初の決定機もローマ。55分、自陣後方でのボール奪取からカウンターを発動すると、ドリブルで中央を運んだロメル・ルカクが、猛然と左を駆け上がるエル・シャーラウィにラストパスを送る。しかし、ワンタッチから放たれたシュートは左ポストを直撃し、惜しくも追加点とはならなかった。対するラツィオは63分、アダム・マルシッチのクロスを起点にチャンスを作り、ゴール前でマテオ・ゲンドゥージのシュートに反応した鎌田がネットを揺らしたが、オフサイドの判定。久々のゴールとはならなかった。

その後は両チームともにフレッシュな選手を次々と投入。終盤にかけては1点を追うラツィオがボールを握り、ローマが固い守備からのカウンターで応戦するという構図になる。結果的にラツィオは最後までネットを揺らすことはできず、ローマが前半のリードを守り切り、1-0で白星を飾った。次節、ローマは14日にアウェイでウディネーゼと、ラツィオは12日にホームでサレルニターナと対戦する。

【スコア】
ローマ 1-0 ラツィオ

【得点者】
1-0 42分 ジャンルカ・マンチーニ(ローマ)

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