●選手と一緒に入場
6日に金沢ゴーゴーカレースタジアムで行われたツエーゲン金沢の「北國新聞北國会スペシャルマッチ」は、6ゴールの大勝に観衆が沸いた。試合前、児童が選手と一緒に入場する「エスコートキッズ」などに参加し、プロの舞台の緊張感とピッチの感触を体験した。スタンドから声援を送った児童らは「自分もここでサッカーがしたい」と気持ちを膨らませた。
北國会が招待した少年サッカークラブ「FCフェリース」と「仲良しフットボールクラブ」(いずれも金沢市)の小学3、4年生計26人がエスコートキッズを務めた。
畑尾大翔主将と入場した仲良しクラブの河原祥太君(9)は「とても緊張した。選手の手は大きくて、ピッチも広かった」と話し、フェリースの石川芽依さん(9)は「芝がふかふかでびっくりした。あっという間だったけど楽しかった」と笑顔を見せた。
ピッチにボールを蹴り入れる「キックインセレモニー」も行われ、フェリースの裏谷叶大君(9)は「うまく蹴れなかったけど、選手がハイタッチしてくれてうれしかった」とにっこり。仲良しクラブの小島朔君(9)は「芝のピッチで蹴りやすかった。いつか自分もここに立ちたい」とプロへの憧れを口にした。
スタンドから観戦した仲良しクラブの松栄蓮君(8)は「6点も取って気持ちがいい。自分のチームでも6点はなかなか取れないので、やっぱりプロはすごい」と目を輝かせた。
試合前にはスタジアムツアーも行われ、親子20人が新しい施設を見て回った。
●届け100人分の「思い」/北國会がボード贈る
スタジアム内には、100人から寄せられた応援メッセージを記したボードが展示された。「J2に帰れるって信じてる」「能登のために頑張ろう」「血湧き肉躍る試合を」などと記され、来場者が見入った。
試合後のセレモニーで、北國新聞の販売所でつくる北國新聞北國会の中村建会長が畑尾主将にボードを手渡した。続いて、宮川大副会長がマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選ばれた大谷駿斗選手(金沢学院大OB)にほっこく観光(金沢市)の旅行券を贈った。
中村会長は「気持ちのいい試合だった。快進撃を期待したい」と話した。