間宮祥太朗は“誠実さ”が備わる役がよく似合う 『ACMA:GAME』での演技合戦にも期待

間宮祥太朗が主演を務める連続ドラマ『ACMA:GAME アクマゲーム』(日本テレビ系)が、いよいよ4月7日よりスタートする。

本作は、『週刊少年マガジン』(講談社)に連載された、メーブ原作、恵広史作画の『ACMA:GAME』が原作。間宮が演じる主人公の織田照朝は、父親から託された、“悪魔の鍵”と呼ばれる古びた鍵を持っていた。その鍵は99本集めるとこの世の全てを手にすることができるといわれており、照朝の前にも“悪魔の鍵”を狙う人物が現れる。照朝は“悪魔の鍵”を賭けて争う「アクマゲーム」に挑むことになる。それは、時に人の命を奪い合う“究極のデスゲーム”だった。

ドラマや映画に途切れることなく出演している間宮。彼が演じてきた人物たちは、それぞれ性格や立ち居振る舞いが違うが、その内側にはいつも「誠実さ」が光っている。

『魔法のリノベ』(2022年/カンテレ・フジテレビ系)で演じた玄之介、『真夏のシンデレラ』(2023年/フジテレビ系)で演じた健人は、たとえば大人数で集まると、自分から盛り上げることはせず、楽しそうにニコニコと周りを見守っているようなタイプだ。だからといって控えめなのかというとそうではない。玄之介はなかなか契約が取れずにいたが家業の「まるふく工務店」での仕事を投げ出すことはしなかったし、コンビで仕事をするようになった小梅(波瑠)への思いを自覚すると、彼女の負担にならない程度だが、意識はさせるようにアプローチしていた。また、健人は家族の問題を抱え、ときどき自分の感情がうまくコントロールできなくなってしまう夏海にいつも優しく接していた。玄之介も健人も自分が大切にしたいと思ったものや人には誠意を尽くしているのだ。

一転して『ナンバMG5』(2022年/フジテレビ系)で間宮は、“オラオラ系”の剛を演じている。剛はヤンキー一家に生まれ、そのような環境で育ってきたにもかかわらず、“脱ヤンキー”を決意し、普通の高校に入学。しかし、次々と厄介なことに巻き込まれ、普通のふりが出来なくなっていく。剛が「演じたい自分」を捨て、ヤンキーになるのは、いつも友人や仲間、絆を大切にしたい時だ。これも剛の「誠実さ」の表れと言えるのではないだろうか。

では『ACMA:GAME アクマゲーム』で間宮が演じる照朝はどのような人物だろう。公開されている予告映像で照朝は険しい表情をしていることが多いが、自分を怖く見せようとしたり、威圧しようとしたりしているわけではなさそうだ。「アクマゲーム」に参加するかを悩み、周りを巻き込む可能性を考えて苦悩しているのかもしれない。「アクマゲーム」は一歩間違えれば命を落とすかもしれない危険なゲームだ。それでもなお、中学の同級生でベンチャー企業「u.u.エンジニアリング」を一緒に立ち上げた初(田中樹)や悠季(古川琴音)は「協力したい」と声をあげている。この点から照朝にも「誠実さ」が備わっていることが伺える。そんな照朝を間宮がどのように演じるのかに注目していきたい。

「アクマゲーム」は“究極のデスゲーム”。しかも“悪魔の鍵”は99本もある。時には敵と協力しなければ手に入れられないかもしれないし、自分の命と仲間の命を天秤にかけないといけない時もあるかもしれない。一癖も二癖もありそうな「アクマゲーム」関係者や奇妙なゲームマスターたちと照朝はどんな駆け引きを見せるだろう。そしてそのキャラクターたちを演じる竜星涼、嵐莉菜、坂口涼太郎らと間宮の“演技合戦”も楽しみにしたい。
(文=久保田ひかる)

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