卓球男子で2016年リオデジャネイロ五輪団体銀メダルの吉村真晴(30=TEAM MAHARU)が、日本代表と中国代表の差を分析した。
パリ五輪でも中国は、日本にとって分厚い壁。2月に行われた世界選手権(韓国・釜山)でも、男子団体は準々決勝で中国に0―3で完敗した。それでも、6日の茅台杯日中国際交流卓球大会にゲスト参加した吉村は「正直、技術的なところはそこまで大きくはない」と指摘する。
両国の違いについては「中国は世界チャンピオンがみんな同じように監督やコーチになって、特に精神的な面で代々受け継がれている部分がある。日本の場合は勝ちたい勝ちたいと自分にプレッシャーをかけてしまう部分があると思うけど、やっぱり楽しんでやることは大事。試合でどうしたいかをはっきりさせることも大事だと思う」と持論を展開した。
やはり積み重ねが大きな差となっているようだ。それだけに、吉村は「僕らみたいな世代の選手が、どんどん若い選手に教えていかないといけない。現役を続けながら経験を伝えていきつつ、自分も一緒に刺激を受けて成長していって、本当にチームジャパンとして強い日本をつくっていける一員になりたい」と力を込めた。
自身はパリ五輪への出場を逃したが、今後もさまざまな面から卓球界に貢献していきそうだ。