【競泳】引退の入江陵介氏 キャスターで念願パリ行きの道「自分の意思と力だけでは無理なので…」

若き日から競泳界をリードしてきた入江陵介氏

3日に現役引退を発表した競泳男子背泳ぎで五輪4大会連続出場の入江陵介氏(34)が、キャスター就任を期待されている。

入江は16歳から日の丸を背負い、2012年ロンドン五輪で銀を含む3個のメダルを獲得するなど、長きにわたり日本競泳界をけん引。24年パリ五輪出場は逃したが、これまでと違った形で五輪に携わることになりそうだ。あるマネジメント関係者は「パリ五輪ではキャスターの仕事が来るんじゃないかな。競泳日本代表の主将もやっていたし、各選手のことをいろいろ話せるからね」と指摘した。

パリ五輪まで残り4か月を切った中で、フジテレビはスペシャルキャスターに卓球女子で五輪3大会連続メダルの石川佳純氏を起用。日本テレビのアスリートキャスターには競泳男子で五輪金メダルの萩野公介氏が就任するなど、各局が着々と準備を進めている。入江氏は先月まで現役を続けていたことから、テレビ関係者は「今からどこかの局で専属キャスターを務めるというよりは、各局を回る感じになるのでは」との見方を示した。

3日の引退会見時には「夏まで本当に何も予定がない」と苦笑いを浮かべながらも「オファーが来たらうれしい。パリの地に行きたい思いはあるが、自分の意思と力だけでは無理なので、お声掛けいただけたら」とアピールしていた。吉報は届くだろうか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社