県庁所在地・山口市の2024年公示地価 全国都道府県庁所在地中住宅地45位・商業地42位で順位変わらず

 2024年の公示地価(基準日:1月1日)で、山口市の「標準地」の平均価格(1平方メートル当たり)は、住宅地(12地点)が3万7000円、商業地(9地点)が7万8500円。全国47都道府県庁所在地中、住宅地が45位で商業地は42位と、どちらも昨年と順位は変わらなかった。また、住宅地は県内17市町(阿武町と上関町は地点なし)中5位(昨年は5位)で、商業地は同じく3位(同3位)だった。

 

 山口市の平均変動率は、住宅地がプラス1.1%(同プラス0.7%)で商業地はプラス0.7%(同プラス0.4%)。都道府県庁所在地における順位は、前者が昨年の24位から22位に上がり、後者は31位のままだった。

 

 一方、県の標準値平均価格は、住宅地(190地点)が3万4900円で、商業地(95地点)が6万2700円。前者は昨年と同じ全国37位だったが、後者は37位から39位に落ちた。全国平均(それぞれ13万円、64万500円)と比較すると、住宅地は7割以上、商業地は9割以上安い水準だ。また、平均変動率は、住宅地がプラス0.5%(同プラス0.4%)で、商業地が0.3%(同0.0%)。全国順位は、前者が22位(同20位)で後者が24位(同24位)だった。全国平均は、前者がプラス2.0%(同プラス1.4%)で後者がプラス3.1%(同プラス1.8%)。全国平均伸び率が2%を超えたのは、バブル期の1991年以来のことだ。

 

 また、美祢市の標準値平均価格は、住宅地(4地点)、商業地(2地点)とも県内最低。住宅地は9500円と県内で唯一1万円を割り込んでいる。商業地は1万8900円で、周防大島町と同じ価格だった。平均変動率は、住宅地がマイナス1.9%(同マイナス1.5%)で、商業地はマイナス0.6%(同マイナス1.1%)。

 

県内市町を平均価格の高い順に並べると、住宅地は①和木町(6万9100円)②岩国市(4万4800円)③下松市(3万9400円)④下関市(3万8800円)⑤山口市⑥周南市(3万5300円)⑦光市(2万9100円)⑧柳井市(2万8600円)⑨防府市(2万7100円)⑩宇部市(2万6900円)⑪山陽小野田市(2万4800円)⑫萩市(2万4100円)⑬平生町(1万9800円)⑭田布施町(1万8100円)⑮長門市(1万6700円)⑯周防大島町(1万3500円)⑰美祢市。

 

 商業地は、①岩国市(8万900円)②和木町(8万400円)③山口市④下関市(6万7700円)⑤下松市(6万6500円)⑥周南市(6万5200円)⑦防府市(6万1800円)⑧宇部市(5万300円)⑨光市(5万円)⑩萩市(4万5900円)⑪柳井市(3万8600円)⑫山陽小野田市(3万7100円)⑬長門市(3万4000円)⑭田布施町(3万3500円)⑮平生町(2万9100円)⑯美祢市・周防大島町。

 

 公示地価とは、適正な地価の形成に寄与するため、国土交通省が毎年1月1日時点の標準地の価格を3月に公示するもの。一般の土地取引に対して指標を与える、不動産鑑定の規準となる、公共事業用地の取得価格算定の規準となる、土地の相続評価および固定資産税評価についての基準となる、国土利用計画法による土地の価格審査の規準となる、等が主な役割だ。

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