日本人女性初のプロゲーマー、チョコブランカは自動車ディーラー営業から「海外のスカウト」で転身【各界の『虎に翼』】

「チョコブランカ」こと百地裕子さん

連続テレビ小説『虎に翼』(NHK)では、伊藤沙莉が女性弁護士の草分けを熱演している。本誌は、各ジャンルのパイオニアたちに「矜持と苦労」を直撃した。前例のない世界に飛び込んだ彼女たちには、共通する “強い思い” があった――。

自動車ディーラーで営業をしていた百地裕子さん(37)は、「チョコブランカ」名義で活躍する、日本人女性初のプロゲーマーだ。

「ある大会で強豪男性プロゲーマーを倒したところを、海外プロチームのオーナーさんが見てくださっていて、それをきっかけに、プロの世界にスカウトしていただきました」

『ストリートファイター』シリーズで一躍、有名になった彼女は、2011年、北米のプロゲーミングチーム「Evil Geniuses」と契約。

「女性初として、何もかもが新しい道だったので、道を見つけていく楽しさがありました。ただ、逆にわからないことばかりでもあるので、どのように活動していくべきか、とても悩んだこともありました」

そして2015年、自らプロゲーミングチーム「忍ism(シノビズム) Gaming」を設立する。

「現在は、後進の育成や、所属プロゲーマーのマネジメント、ゲーム大会・イベントの企画運営をおこないい、コミュニティ活性化のために尽力しています」

ゲームが人生を変えたのだ。

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