千鳥・大悟が日テレに使い倒されて潰されないか…過去にはオリラジ、第7世代の悪しき例も

「千鳥」の大悟(C)日刊ゲンダイ

春の新番組がスタートした。とりわけ目を引くのが千鳥・大悟(44=写真)の活躍ぶり。コンビではこれまでの9本に加え、新しくフジテレビ「すぽると!」のレギュラー、この2月からは松本人志の番組「酒のツマミになる話」を引き継ぎ、MCを務めている。

さらに、日本テレビは月曜プラチナナイト枠で「大悟の芸人領収書」「開演まで30秒!THEパニックGP」の2本の番組をスタートさせた。

日テレ付近、汐留あたりを歩くと大悟の顔が描かれたポスターが目につく。そこに「大悟が、月曜夜をぶん回す。」と書かれており、日テレの大悟に懸ける意気込みが感じられる。

「大悟の芸人領収書」は芸能人が持ち寄ったレシートをもとにエピソードを紹介し、金額に見合う面白さと大悟が判断すればキャッシュバックされるというトーク番組。「開演まで30秒!」は2チームに分かれた芸人たちが大悟から出されたお題に30秒で挑む即興コント番組だ。

同じMCが同じ日に異なる番組を続けて担当するというのは極めて珍しいケース。4月1日の放送では開口一番、大悟が「春から日テレで2本ね、この流れって夏あたり、黄色いTシャツ着て走っていそう」と語った。続けて「日テレ、思い切ってワシ、走らす気ぃ?」と呟いていた。

「日テレの大悟依存に心配になります。大悟といえば、かわいがってもらった志村けんが亡くなった時も運転免許証を持っていないのに、志村の愛車『キャデラック・エスカレード』を購入して引き取ったというのは有名な話。義理人情に厚く酒とたばこと女を愛す、いまどきのコンプライアンス重視芸人とは相反する芸人です。MCよりも脇でちょこちょこ発言する方が合っているのに、MCにして、しかも30分番組とはいえ、続けて2本では視聴者に『また大悟か』と飽きられてしまう気がします」(テレビウオッチャー)

ポスト松本人志の呼び声もあり、人気も高い大悟だが、寄ってたかって使い倒すと、いずれ疲弊し、脇でこそ光る大悟本来のよさが消えてしまうのでは。オリラジや第7世代のように瞬間風速で番組が終了してしまった例もある。大悟が潰されないか、心配。

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