日本の美意識を表す「侘び寂び(わびさび)」。この言葉と強く結びついている日本文化といえば「茶道」です。ではこの「茶道」、何と読むのが正解か、知っていますか?
【茶道】=「さどう」じゃないの?
「茶道」といえば、「さどう」と読まれる方が多いのではないでしょうか?「茶道」を辞書で調べると、こう記載されています。
『茶の湯によって精神を修養し礼法を究める道。(中略)千利休 が大成、侘茶として広まった。利休後は表千家・裏千家・武者小路千家の三千家に分かれ、ほかに多くの分派がある。現在では、ふつう「さどう」という。』
現在では「さどう」と読むのも正しいとされていますが、元々は別の読み方が一般的だった、ということのようです。
一体、なんと読まれていたのでしょう?
【茶道】の読み方は…?
=「ちゃどう」でした!
江戸時代までは、「茶頭(さどう)」と呼ばれる茶事を司る人物と区別するために「ちゃどう」と読むのが普通だったとのこと。その証拠に、茶釜や茶室など茶道に関する言葉は今でも全て「ちゃ」が付いています。
ただ、流派によっては「さどう」「ちゃどう」を使い分けているのでどちらが正解とは言い切れません。現在では「さどう」が一般的とだけ覚えておきましょう。
まとめ/meiko 参考/デジタル大辞泉(小学館)、NHK放送文化研究所