山本由伸 5回8K無失点の力投 初対決のカブス・鈴木誠也を無安打に抑える

5回にカブス・鈴木誠也(右)から三振を奪ったドジャース・山本由伸

ドジャース・山本由伸投手(25)が6日(日本時間7日)のカブス戦(リグリーフィールド)で、メジャー初勝利をかけて3度目の先発登板を果たし、鈴木誠也と激突した。

初回にいきなり先頭打者のハップに153キロのまっすぐを中越えに二塁打され、無死二塁のピンチで鈴木を迎えると、制球を乱して四球を与えた。続くベリンジャーの打ち取った当たりの遊ゴロが内野安打となって無死満塁のピンチを招くが、ここからが山本の真骨頂。モレルをカーブ、スワンソンをフォーシーム、ブッシュをカーブと三者連続三振で切り抜けた。ベンチに帰ると笑顔で出迎えた大谷とハイタッチを交わし、笑顔をのぞかせた。

スプリットに反応してくれないカブス打線に苦しむ山本は、2回も二死一、二塁のピンチで鈴木と対戦。三塁に痛烈な打球を弾かれ、マンシーのグラブからこぼれるエラーで満塁となったが、3番・ベリンジャーをカーブで三振に仕留めてみせた。

走者を出しながらも決定打を許さず、相手先発の左腕・ウィックスとの投げ合いが続く。中盤からカーブを効果的に使って落ち着きを取り戻し、毎回三振と本来の投球を見せる。そして5回には味方が3点を先制。その裏に再び鈴木と対峙すると、変化球で追い込み、最後は152キロの高めのストレートで空振り三振を奪った。東京五輪のチームメートで日本での対戦は4打数1安打。楽しみにしていた鈴木との初対決は2打数無安打、1三振、1四球に終わった。

勝利投手の権利を持って5回を80球を投げ、3安打無失点、8奪三振でマウンドをリリーフ陣に譲った。

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