「ことごとく爆散」 プラスチックの“あるある”で起きた“惨状”に爆笑続出 「ちょっと楽しそう!w」

洗濯物を干すのに欠かせないピンチハンガー(写真はイメージ)【写真:写真AC】

プラスチックは軽く、さまざまな形に成型しやすいうえ、濡れても扱いやすいといった特徴から、身の回りの多くのものに使われています。X(ツイッター)では、そんなプラスチック製のある製品の“惨状”が大きな話題に。いったい、何が起きたのでしょうか。投稿者のdydt(@dydt_Nao)さんに、詳しいお話を伺いました。

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「せやかてみんな、外で使うやろ…」

「洗濯物干そうと思ったら洗濯バサミがことごとく爆散してあまりにつらい」

そんなコメントが添えられた動画には、洗濯物を干すときに使用するフレームに洗濯バサミがたくさんついた、プラスチック製の白いピンチハンガーが裏返しの状態で映っています。フレームの真ん中は折れて壊れていますが、一見するとまだ使えそうにも……。

しかし、撮影者が手を伸ばして、洗濯バサミをつまむと、そんな淡い期待は粉々に砕かれました。なんとプラスチックが割れて四方八方に飛び散っていったのです。その後も次々と洗濯バサミをつまみますが、ほとんどがあっけなく砕けてしまいます。

この動画が公開されると、4.8万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「ちょっと楽しそう!w」「パキッパキですね」「紫外線で劣化ですね」「こういう製品、一応『屋内用』って書いてあるんよね。せやかてみんな、外で使うやろ……」「これ目に入って痛い思いしたことありますw」「これ、あるある! 直射日光当てていたらこうなった!!」「プラの洗濯バサミいっせいに逝くよね」「プラ製だと紫外線で劣化しますよね。なので自分はステンレス製買いました」「力が強すぎて触る洗濯バサミを次々壊してしまう悲しきモンスター……」など、多くの声が寄せられています。

さらには、弾け飛ぶ洗濯バサミの欠片を目にし、「何かを思い出すと思ったらホウセンカでした。私これからこの現象を『鳳仙花』と呼びます」「申し合わせたように、全部の洗濯バサミがいっせいに崩壊し始めることがあるんですが、そんなときは『ソメイヨシノみたいで潔いなぁ………』と、しみじみします(笑)」と、花を思い浮かべる人もいたようです。

洗濯バサミをつまむと「ことごとく爆散」(画像はスクリーンショット)

投稿したのは宇宙航空分野の研究者 「紫外線&経年による樹脂の脆化と理解しつつ…」

劣化したピンチハンガーの衝撃的ともいえる“末路”を投稿したのは、宇宙航空分野の研究をしているdydtさん。専門分野は電磁気ですが、宇宙分野ではさまざまな材料の知識も必要で、「今回の現象も紫外線&経年による樹脂の脆化と理解しつつ、あまりにも全部がきれいに、小気味良く砕け散るので笑っちゃいました」と話します。

大きな注目を集めたピンチハンガーは、5年ほど前に購入。外で使うのは週に1回くらいでしたが、最近は乾燥機を使うようになり、しばらく室内で保管していたそうです。暖かくなってきたことから、洗濯物を外干ししようとピンチハンガーを久しぶりに取り出したところ、いつのまにか完全に劣化していました。

砕け散った洗濯バサミの残骸【写真提供:dydt(@dydt_Nao)さん】

「最初は、爆散しなかった残りの洗濯バサミで、そーっと挟んで干そうとしたんです。でも、洗濯物の重みで、今度は本体のフレームまでバキッと折れてしまい……完全にお手上げです(笑)。結局、洗濯物は乾燥機を使って乾かしました。とがった破片はガムテープでぐるぐる巻きにして、袋に入れて捨てるつもりです」

たくさんの反響については、アルミ製、ステンレス製など、すべてが金属製のものを推奨する声が多いことが印象的だったそう。また、「『触れたものを破壊してしまう能力者みたい』といった視点のコメントもあり、おもしろかったです」と話し、注目が集まったことを楽しんだようです。

一定の強度があるプラスチックですが、使用する環境や経年による劣化は避けられません。ピンチハンガーに限らず急に壊れた場合は、けがにつながるおそれも。取扱説明書を確認するなど、注意して安全に使いたいですね。

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