「81試合無安打でも29億円を稼いだ」 打率.043レンドン、今季初安打でも米メディア皮肉

今季24打席目で初安打を放ったエンゼルスのレンドン【写真:Getty Images】

レンドンが開幕24打席目で今季初安打

米大リーグ・エンゼルスは5日(日本時間6日)、レッドソックスとの本拠地開幕戦を迎え、「1番・三塁」で先発したアンソニー・レンドン内野手が今季24打席目でついに初安打を放った。米メディアは動画付きで速報。客席はまるで優勝したかのような盛り上がりだったが、米メディアは「エンゼルスは81試合連続でレンドンのヒットなしだったが、その間に1900万ドル(約28億8000万円)以上を稼いだ」と皮肉っている。

レンドンが大歓声を巻き起こした。オホッピーの満塁弾で5-5に追いついた6回、なおも2死走者なし。真ん中付近の速球にどん詰まりだった。打球は三塁前に絵にかいたようなボテボテのゴロ。懸命に一塁を駆け抜け、内野安打をもぎ取った。本拠地はスタンディングオベーションの大歓声。この時点で打率.045、OPS.170とし、本人は一塁でほんの少し微笑んだ。

客席だけでなく、X上の日本人ファンも沸いていたが、米データ分析会社「コディファイ・ベースボール」はXで指摘。「7月3日以来のヒット!!!」としつつ、「エンゼルスは81試合連続でレンドンのヒットなしだったが、その間に彼は1900万ドル(約28億8000万円)以上を稼いだ」と皮肉った。

実際には欠場期間も含まれる試合数だが、米ファンからは「おいおい、ほぼ半シーズンじゃないか」「ああ、野球選手はもらいすぎだな」とコメントが寄せられた。

33歳のレンドンは19年にナショナルズで打点王(126打点)に輝いた。しかし、2020年から7年2億4500万ドル(約362億6000万円)の契約でエンゼルス入りしたものの、毎年のように怪我による欠場を繰り返し、4年間の出場はたった200試合。しかも、今オフは「試合が多すぎる」「野球は仕事」「最優先事項ではない」「朝7時に君たち(報道陣)と話したくない」と発言し、物議を呼んでいた。

この日は4打数1安打1四球で打率.043。なお、エンゼルスは6-8で敗れた。一方、「4番・DH」で先発したレッドソックスの吉田正尚外野手は5打数1安打だった。

THE ANSWER編集部

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