大谷翔平 ブーイングの中…3戦連続マルチ安打で打率3割超!山本由伸のMLB初白星をアシスト

初回に鋭い右前打を放ったドジャース・大谷翔平

ドジャース・大谷翔平(29)のバットが止まらない。6日(日本時間7日)のカブス戦(リグリーフィールド)で「2番・DH」で出場すると、ブーイングの中で初回の第1打席に立ち、ウィックスの131キロのスライダーを鈴木誠也の守る右前に鋭く弾き返した。

3回の第2打席はフルカウントから中飛に倒れたが、ヘルメットを落とす〝ド迫力空振り〟にどよめきが起きたほどだ。試合前には〝同級生〟鈴木と談笑。互いに打撃好調なだけに、負けるわけにはいかない。

5回一死一塁で迎えた第3打席は、インコースに食い込む146キロのシンカーに詰まらされながらも逆方向の左前に落とし、チャンス拡大。大谷は一塁に走りながら打撃を反省するように顔をしかめた。ここでウィックスを降板に追い込むと、2番手クアスが二死満塁から暴投、さらにマンシーの中前適時打で大谷が生還し、3点を先制した。第4打席で四球を選び、4―0で迎えた9回の第5打席は5番手のライタージュニアのスプリットにバットが空を切った。

前日のカブス戦で2試合連続の2号。この日は本塁打こそ出なかったが、4打数2安打1得点、打率は3割4厘まで跳ね上げ、3試合連続マルチ安打で山本のメジャー初勝利をアシストした。勝利の瞬間をベンチで兄弟のように並んで見届けると、2人で笑顔でグラウンドに飛び出していった。

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