香港で市民がサルに襲撃されBウイルスに感染、重症化―中国メディア

5日、北京青年網は、香港で男性がサルに襲撃された後にBウイルスに感染して重症化したと報じた。写真は香港郊外の公園。

2024年4月5日、北京青年網は、香港で男性がサルに襲撃された後にBウイルスに感染して重症化したと報じた。

記事は、香港漁農自然護理署の報道官が4日、郊外でサルに襲撃された人が傷からウイルスに感染した事案が発生したと発表したことを紹介。香港衛生署衛生防護センターによると、それまで健康状態が良好だった37歳の男性が先月21日に発熱と意識混濁により病院の緊急治療室に運ばれ、危険な状態が続いたとのことで、今月3日にこの男性からBウイルスの陽性反応が出たと伝えた。

Bウイルスはマカク属のサルが保有するヘルペスウイルスの一種で、サルとの接触により感染する可能性がある。記事によると、男性は2月下旬に香港郊外の公園で野生のアカゲザルに襲われて負傷していたという。

記事は、同センターの報道官が、Bウイルスがヒトから人に感染するケースは非常に稀であると説明する一方で、市民に対して野生のサルに接触したり餌を与えたりしないよう強く呼びかけたと紹介。万が一サルに噛まれたり引っかかれたりした場合は、速やかに傷口を洗浄するとともに医師に相談するよう注意喚起したと伝えている。

また、漁農自然護理署の報道官がサルに遭遇した際の対処方法について「サルの前で物を食べないこと。挑発とみなされる恐れがあるので、サルを直視しないこと。サルが近づいてきた場合はゆっくりと離れて適切な距離を保つこと」などと紹介したことを伝えた。(翻訳・編集/川尻)

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