【桜花賞】主役はハイレベルな阪神JFからの直行組 ローテーションに見られる特徴は

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近年の主流は非トライアル組

4月7日に阪神競馬場で開催される桜花賞(GⅠ・芝1600m)。阪神JF1~3着馬や優先出走権を獲得した馬、他にもアルテミスS、フェアリーS、クイーンC勝ち馬などが集結。クラシック開幕に相応しい熱戦必至の好カードとなった。ここではローテーションに見られる特徴から好走パターンを探っていく。

注目したいのは18年以降の直近6年は勝ち馬がいずれも「中7週以上」の非トライアル組である点。14~17年こそ「中6週以内」のトライアル組が勝利していたが、18年以降の直近6年では傾向が一転。「中6週以内」が【0-5-4-61】複勝率12.9%に対し、「中7週以上」【6-1-2-28】同24.3%と近年の主流は後者へと変わりつつある。今回は直近6年データを使い、これをさらに探っていく。

不動の中心は阪神JF or 朝日杯FS組で【3-1-0-4】と好走馬の半数はここからとなる。前年阪神JF1着アスコリピチェーノと同2着(クビ差)ステレンボッシュが該当。同レースは1:32.6のレコード決着となるハイレベル戦だったが、「前走が阪神JFかつ勝ち時計1:33.1以内」の馬は【2-1-0-0】で連対率100%。外回り開催となった07年以降を見ても、21年クビ差ワンツーだったソダシとサトノレイナス、そして昨年の三冠牝馬リバティアイランドの3頭しか該当していない。今年の2頭も彼女ら並みのポテンシャルを持っている可能性は十分ある。

クイーンズウォークが勝利を挙げたクイーンC組は【1-0-1-12】複勝率14.3%。22年にスターズオンアースが同レース2着から勝ってはいるものの、データ面ではやや推しづらい。ただ、鞍上の川田騎手は史上初の桜花賞3連覇、そして「川田騎手×中内田厩舎×サンデーR」のチームとしても2連覇がかかっており、その点は要注目だ。

最後に、異例の臨戦となるアルテミスS(中22週)1着のチェルヴィニアにも触れておく。同レースをレコード勝利し、新馬戦では阪神JFを0.2秒差3着と好走するコラソンビート相手に0.5秒先着。単純な能力比較にはなるが間違いなくメンバー上位の器だろう。終始一強ムードだった昨年から一転、今年は百花繚乱の牝馬クラシック第一弾となりそうだ。



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