メジャー初勝利の山本由伸は“492億円契約”の「期待通り」 同僚が感嘆「もっと期待できる」

メジャー初勝利を挙げたドジャース・山本由伸【写真:ロイター】

2度の満塁背負いながらも5回無失点…韓国での5失点KOとは別人

米大リーグ、ドジャースの山本由伸投手は6日(日本時間7日)、敵地シカゴで行われたカブス戦で今季3試合目の先発マウンドに立ち、5回を3安打無失点で大リーグ初勝利を挙げた。序盤には2イニング続けて満塁のピンチを背負いながら、渡米後の自己最多となる8奪三振を記録する“怪投”に、同僚からも称賛の声が上がった。

山本は初回、先頭のイアン・ハップに二塁打を許し、さらに鈴木誠也との日本人対決も2ストライクと追い込んでから四球を与えた。更にコディ・ベリンジャーの内野安打で無死満塁のピンチを背負ったが、そこから3者連続三振で切り抜けた。2回も2死満塁から、べリンジャーを空振り三振に仕留め無失点。3回以降はカーブを中心の投球で立ち直り、走者を出さずにイニングを重ねた。

この投球に驚きの声を上げたのが、ドジャースの三塁を守ったマックス・マンシーだ。カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の試合後番組に出演し、1回5失点で降板した韓国でのメジャー初登板からの変化について語っている。

「彼はとてもいいよ。期待していた通りだ。彼が得たあれだけの契約から期待していたことだね。見ていてとても楽しい。初回はベストな投球ではなかったが、そこから持ち直した。刺激的だったよ」とし、12年総額3億2500万ドル(約492億円)の投手史上最高契約にも十分見合ったパフォーマンスだとしている。

さらに「オープン戦の最後の2登板と、韓国での登板は本来の彼の投球じゃなかった。彼の自分の仕事に向かう行動を見ていれば、それが本来の彼じゃないのは見て取れた。ここ2回の登板は見ていてとても楽しいし、これからもっと期待できると思うよ」と今後の上昇を予言している。

THE ANSWER編集部

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