初勝利の山本由伸を指揮官称賛 絶体絶命の満塁機で3者連続K「本当にいい投球だ」

カブス戦に先発したドジャース・山本由伸【写真:Getty Images】

ロバーツ監督「間違いなく初回はストレス。3人から三振を奪ったのは大きかった」

■ドジャース 4ー1 カブス(日本時間7日・シカゴ)

ドジャースの山本由伸投手は6日(日本時間7日)、敵地・カブス戦で待望のメジャー初勝利を挙げた。5回3安打無失点の好投。鈴木誠也外野手との日本人対決で三振を奪うなど8奪三振をマークした。デーブ・ロバーツ監督は「本当にいい投球だった」と賛辞の言葉を送った。

初回無死満塁の大ピンチで3者連続奪三振。2回も2死から満塁のピンチを招いたが、ベリンジャーをカーブで見逃し三振に仕留めた。指揮官は「間違いなく初回はストレスが多かっただろう。球数がかさんでいった。(初回の)最後の3人から三振を奪ったのが大きかった」と称え、修正力を高く評価した。

「最初の数イニングでの投球の内容、5回を投げ切れたこと、そして勝利をつかんだこと。これは大きい。我々は(球数は)85球くらいを考えていた。ファンタスティックだったと思う。試合が進むにつれて、直球を他のコースにうまく投げられるようになっていた。カーブも良かった」

「無死満塁の場面で、試合が決まっていた可能性もあった。だから直球やカーブで三振を奪い、残りのイニングで球速を維持できたのは、私から見てもかなり感心すべきことだ」

試合開始時の気温は6.1度と寒かった。立ち上がりこそ制球が安定しなかったが、3回以降は9人連続アウト。2回までに47球を使ったが、3回からの3イニングは33球だった。3月21日のデビュー戦は初回5失点で黒星スタートだったが、「まず第一に彼は彼自身を信じないといけない。今日はいい投球だった。スプリットの制球が(以前より)良かったと思う」とロバーツ監督。3年連続沢村賞に輝いた右腕の修正力は、さすがだった。(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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