陽気に誘われ花見満喫 佐賀県内、桜開花2度目の週末

桜の下にシートを広げて語らう花見客ら=佐賀市の神野公園

 佐賀県内の桜が開花から2度目の週末を迎えた6日、各地は花見客でにぎわった。昨年5月に新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行してから初めての春。家族連れや友人らのグループが桜の下にレジャーシートを広げ、「滑り込みの花見」で陽気や開放感を満喫している。

 佐賀市の神野公園には午前中からシートが並んだ。ある家族は持参の弁当を囲み、大人たちは缶ビール、子どもらはお茶やジュースで乾杯していた。高校生の宮嶋洸太さん(16)は中学時代の同級生4人で集まり、「心配していた雨が降らなくてよかった。ピンク色がきれい」と話した。

 佐賀城公園では、お濠(ほり)沿いに桜が咲いている。家族とシートに座って眺めた男性(73)は「葉桜が出てきて、花見ができる最後の土日かと思って来た。昨年はコロナが気になって散歩をしながら眺めただけだったが、今日は気持ちのいい花見ができた」と話していた。

 佐賀市と杵島郡白石町では最高気温21.7度を観測し、4月下旬並みの暖かさとなった。(円田浩二)

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