福井の桜満開、青空に映える…「日本のさくら名所100選」の地へ北陸新幹線で花見旅も

桜が満開となり多くの市民らが訪れた福井県福井市の足羽川堤防=4月6日、福井県福井市左内町
大勢の人でにぎわう足羽河原河川敷=4月6日、福井県福井市つくも2丁目

 福井地方気象台が桜の満開を宣言した4月6日、「日本のさくら名所100選」になっている福井県福井市の足羽川桜並木一帯などは、花見客であふれた。好天で週末も重なり、北陸新幹線で足を運んだ観光客の姿も見られるなど県内外から大勢の人が詰めかけ、福井の春を堪能した。

 同市の福井城址の桜に「青空に映えますね」と話すのは横浜市の80代夫妻と孫(21)。「北陸新幹線に乗りたかった」(夫)という思いもあって、花見のために初めて福井へ。本命は足羽川桜並木で「いろいろ調べて、見てみたいと思って来た。これから見に行きます」と笑みを浮かべた。

 ふくい桜まつりのイベントが開かれた足羽川河川敷は家族連れなどで混雑。汗ばむような陽気の中、お父さんやお母さんらと訪れた坂井市春江東小学校2年生(7)は「きれい。また来たい」とはにかんだ。友人と訪れた福井市の大学生(18)は「元々花見の予定はなかったけど、天気がいいので足を運んだ。来て良かったです」と満開の桜を見上げた。

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 ブルーシートを広げ、会社員時代の同僚らと盛り上がっていたのは福井市の男性(70)。昨年5月に新型コロナウイルスが5類に移行してから初めての花見シーズンとあって「こういう雰囲気は本当に久しぶり。楽しい」。感慨深そうに、ビールをごくりと飲み込んだ。

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