中国茶系飲料大手「奈雪的茶」、23年は純利益が黒字化

中国茶系飲料大手「奈雪的茶」、23年は純利益が黒字化

北京市西城区にある「奈雪的茶(NAIXUE)」の店舗でドリンクを注文する人たち。(2023年11月15日撮影、北京=新華社記者/呉寒氷)

 【新華社北京4月7日】中国の茶系飲料チェーン店「奈雪の茶(NAYUKI)」を展開する奈雪的茶控股がこのほど発表した2023年12月期決算は、売上高が前年比20.3%増の51億6400万元(1元=約21円)、調整後純利益は2100万元で前年の4億6100万元の赤字から黒字転換した。

 直営店の営業利益は76.3%増の8億2900万元、営業利益率は5.9ポイント上昇の17.7%となった。

 デジタル化・スマート化の推進、サプライチェーン(供給網)のきめ細かな管理などにより、原材料コストの継続的な削減、人的資源の効率化、賃貸価格交渉力の大幅な向上が実現し、直営店の利益増につながった。

 同社は一線都市と呼ばれる北京、上海、広州、深圳の四大都市や成都、重慶、杭州など15の新一線都市、省都など地方の中核都市の二線都市で店舗網を整備すると同時に、フランチャイズ加盟店を通じ、中小都市の市場開拓にも注力している。今年2月末までに開業したフランチャイズ加盟店は200店を超え、国内の店舗数は約1800店に達し、会員数は8400万人を超えた。

 海外事業も進展が加速した。同社は23年末のタイ初出店を皮切りに、海外市場開拓を強化している。現在、シンガポールなど東南アジア諸国や英国、米国などの欧米諸国での第1号店開店に向けて準備中という。

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