初勝利の山本由伸にビールかけの〝洗礼〟 ナインの祝福に「目を閉じろと言われ…」

カブス戦でメジャー初勝利を挙げた山本由伸

3戦目の先発登板で初勝利を挙げたドジャース山本由伸投手(25)にまさかの手荒い祝福が待っていた。6日のカブス戦を5回3安打無失点の好投で待望のメジャー初勝利。右腕は「立ち上がり少し狙いすぎてボールが先行したけど、徐々に感覚がよくなって4回、5回と割といい投球だったかなと思う」と振り返った。

初登板の3月21日のパドレス戦が1回5失点の乱調デビューとなったが、カージナルス戦を経て本来の投球を取り戻した。「シーズンは長いので1試合1試合に集中して過ごしていくことだけ心掛けている。技術的なことだったり、どこを狙って投げるとか、少しずつ学んでいます。基本は今までやってきた通り、ただそれに集中すること」。修正しながら強い気持ちで臨み、勝利の記念球をつかみ取った。

試合後にクラブハウスに戻ると、洗濯物を入れるカートに乗せられた。シャワールームへ連れていかれ、仲間からビールを浴びせられた。ドジャース伝統の手荒い祝福を「なんとなく噂は聞いていた」と言うが、自分が経験し「洗濯するカゴに乗せられて、シャワールームに行って、あとは覚えていないです。何が起こっているのか…目を閉じろって言われて、あっという間に…何の味か分からなかったけど、ビールだけじゃなかったです」と驚きながらも笑顔を見せていた。

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