NPBジュニアトーナメントに出場している選手の特徴とは!?【少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」】

投げる

野球の華の1つに「速い球を投げること」があります。しかし、大事なのは「やみくも」に投げないことです。投手、捕手、内野手、外野手、どのポジションであっても目標に向かってコントロールよく「正確」に投げることこそ一番大事なのです。「正確」に「速い」球を投げることを心がけましょう。

NPBジュニアトーナメントを見学して気づいたこと

◦「ボーク」をしない

セットポジションで完全に動作を静止しないまま、投球する「ボーク」をおかす投手がいなかった(つまり、セットポジションの規定をよく理解していた)。

◦投手のスピード

129キロ、130キロ級のスピードを誇る投手が存在する一方、90キロのスピードでコントロールよく投げ切る投手もいた。各チームの投手は平均110キロ前後のストレートに、80キロ前後のスローボールを加える投手が多かった。また、投手は「クイックモーション」を、走者対策ばかりか、打者が打つタイミングを外す「球種」として使っていた。

◦1試合1時間30分制

6回終了時で同点の場合は無死一・二塁からのタイブレーク。各チーム、バントで送ってから勝負に臨んだ。犠打も無難にこなした。

◦「一死一・三塁」の守備隊形

攻撃側は、強打(ヒットエンドラン、犠牲フライ)、スクイズ、二塁盗塁、重盗など、多くの戦法が考えられる。守備側は、バックホーム、ダブルプレーの両方に対応できるよう、遊撃手が前進守備のバックホーム態勢、二塁手が二塁ベース付近を守るダブルプレー態勢(二塁盗塁にも対応)という守備隊形をとるチームが複数見受けられた。

◦外野手

外野手は、右打者のときはレフトだけが定位置より深く守り、左打者のときはライトだけが定位置より深く守るチームがあった。ただし、ライトゴロを常に狙っていた。

【出典】『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』 著:井端弘和

【書誌情報】
『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』
著:井端弘和

侍JAPANの日本代表監督、井端弘和氏が指導する少年野球の基本的プレー解説書。野球の根幹になる「打つ」「走る」「投げる」「守る」の4つのプレーに関して、初級・中級・上級の難易度別にステップアップできるよう写真とイラストで丁寧に解説します。世界を代表する選手も、日本の部活でプレーする選手も、この4つの基本に関して特別違うことをするわけではありません。確実にプレーを習得しステップアップしていくことで、世界レベルの基本に迫れます。「教えて井端さん」の野球コラムも章ごとに掲載。少年野球をプレーする生徒、指導者にとって、基本を見直したり、知ってるようで知らなかったプレーを見直す、必読の一冊です。

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